スタック型ウィンドウマネージャとの比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/20 16:13 UTC 版)
「コンポジット型ウィンドウマネージャ」の記事における「スタック型ウィンドウマネージャとの比較」の解説
ウィンドウマネージャは、サイズを変更したときや他のウィンドウに隠されていたものを前に出したときなど、必要に応じて再描画させるためウィンドウにメッセージを送る。スタック型ウィンドウマネージャでは、プログラムが遅いとか、応答しないとか、バグだらけといった場合に適当な時間内にそのメッセージに応答できず、再描画処理が失敗することがある。悪意あるプログラムで意図的にウィンドウの再描画をさぼると、(そのシステムが、善意を前提としたシステムの場合には)システムを不安定にすることも可能である。システムを不安定にするまででなくとも、たとえば、以下のような状態が生じることがある。 クリッピングされたウィンドウの隠されていた領域を再描画せず、結果としてその部分は空白のままか、他のウィンドウのイメージをそのまま表示させておく。 ウィンドウの一部(装飾的な影など)が何かの後ろに隠され、再び上に出てきたときに正しく再描画されない。 画面の更新が我慢できないほど遅くなる。 画面全体が問題のプログラムが応答するか終了するまでフリーズする。 コンポジット型ウィンドウマネージャでは、ウィンドウマネージャが再描画を要求してもウィンドウが再描画しない場合、最後の再描画結果が表示され続け、場合によってはそのウィンドウを減光して表示する。そのとき、そのウィンドウが応答しないという状態を反映してタイトルを変更することが多い。プログラムによってはそのウィンドウを動かしたりアンマップしたりできないこともあるが、一般に再描画問題は生じない。
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