スジアカクマゼミ C. atrata (Fabricius, 1775) (zh)
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「クマゼミ」の記事における「スジアカクマゼミ C. atrata (Fabricius, 1775) (zh)」の解説
大陸系のクマゼミで、2001年に、石川県金沢市に分布することが発表された。日本に樹木が持ち込まれた際に一緒についてきたと見られる。鳴き声そのものは日本のクマゼミとは全く異なり、エゾゼミやコエゾゼミと似ている。ただし音質はその2種よりさらに重低音で、エゾゼミの鳴き声にあるようなビート音もない。音量もエゾゼミより小さいため、たくさん鳴いていてもそれほどうるさくは感じられない。ニイニイゼミと同じくほぼ一日中鳴く。韓国や中国華北・華中では、市街地でも多い。ソウルや北京市では、ミンミンゼミと共存している。ただし上海市・重慶市などではミンミンゼミが棲息しないため、スジアカクマゼミの半独占状態(ニイニイゼミも棲息するので完全な独占状態ではない)となっている。クマゼミと比べると明らかに冬の寒さに対する耐性が強いセミである。昆虫食が盛んな中国山東省では、俗に「金蝉」と呼ばれ、主に終齢幼虫や成虫が山東料理の食材として用いられ、素揚げや煮付けにして食べられるため、養殖も行われている。
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