スクアレン合成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 23:54 UTC 版)
ホパノイドはC30テルペノイド(トリテルペノイド)である。生合成はC5イソペンテニル二リン酸(IPP)とC5ジメチルアリル二リン酸(DMAPP)から開始され、両者が結合してより長鎖のイソプレノイドが形成される。IPPおよびDMAPPの合成は、種に応じてメバロン酸経路と非メバロン酸経路のいずれかを介して進行する。真核生物では前者が一般的であるのに対し、細菌では後者がより一般的である。DMAPPは1分子のIPPと縮合してC10ゲラニル二リン酸(GPP)となり、さらに次のIPP分子と縮合してC15ファルネシル二リン酸(FPP)となる。スクアレン合成酵素(英語版)が2つのファルネシル二リン酸分子の縮合を触媒し、NADPHが酸化されてC30スクアレンが合成される。細菌では3つの酵素(HpnCDE)がFPPからスクアレンの合成を触媒するが、真核生物では1つの酵素だけで同じ反応が完了する。
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