ジンの歴史
17世紀後半、オランダのライデン大学医学部教授、フランシスキューズ・ド・ラ・ボーが、ライ麦を原料にした蒸溜酒に、利尿効果の高いジュニパー・ベリー(杜松の実)の成分を抽出したものを、ジュニエーブル(Gehever)と名付けて、利尿、解熱、健胃剤として薬局で売り出したのがはじまりです。そのさわやかな香りとピリッとした切れ味に人気が集まり、またたく間にオランダ中に広まりました。 イギリスにジュニエーブルを伝えたのは、オランダ出身の英国王オレンジ公ウィリアム。ただしオランダのジュニエーブルが、英国ではジュニパー、さらに単純化してジン、と呼び名が変わったように、その風味も変わり、徐々にドライなタイプに移行して、ついにはオランダをはるかにしのぐ生産国になりました。 その後、ジンはアメリカでカクテルのベースとして第1位の座を与えられ脚光をあびることとなります。ジンが「オランダ人が生み、英国人が洗練し、米国人が栄光を与えた」といわれる由縁です。 |
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