ジュエリー用貴金属として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 07:15 UTC 版)
「パラジウム」の記事における「ジュエリー用貴金属として」の解説
貴金属としてジュエリーにも利用されている。 最も多いのは、プラチナ950や900の、またホワイトゴールドの割り金としての利用である。プラチナの場合は硬さの調節と色調のため、ホワイトゴールドは金色の白色化のために利用される。近年、価格の高いプラチナや、ホワイトゴールドに替わって、パラジウムをメインに使用した合金のジュエリーが生産され始めている。パラジウムは鋳造時にガスを大量に吸い込んで鬆(す)が出やすく、大気中でのろう付も枯れやすく難しいため、最近までジュエリーに加工されなかったが、技術の進歩で開発が進んで新しいジャンルとして注目されている。 ジュエリー用パラジウム合金は、ISO9202、JIS-H6309が、Pd950と、Pd500を品位区分として定めている。また、CIBJO(国際貴金属宝飾品連盟)は、前記2種に、Pd999を加えている。Pd950は、ネックレスやリングなどの一般的なジュエリーに用いられている。Pd500は、銀との合金として、ソフトホワイトの名称で変色しない銀合金として用いられていた時代があったが、現在は銀合金というよりパラジウム合金として認知されている。 造幣局の貴金属品位証明制度は、金、銀、プラチナ合金の品位検定を行っているが、パラジウム合金は品位検定を行っていない。
※この「ジュエリー用貴金属として」の解説は、「パラジウム」の解説の一部です。
「ジュエリー用貴金属として」を含む「パラジウム」の記事については、「パラジウム」の概要を参照ください。
- ジュエリー用貴金属としてのページへのリンク