ジャーティ間の分業体制
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/06 22:40 UTC 版)
「ジャーティ」の記事における「ジャーティ間の分業体制」の解説
インドの伝統的な地域社会にあっては、一般に1つの村に10から30程度のジャーティ集団があり、ジャーティ間の分業体制が成り立ってきた。たとえば、農村において職人は、必要とする村の成員にサービスを提供する代価として、かつては村で収穫される穀物の一定割合を受けとっていた事例がある。こうしたジャーティ間の相互関係を、北インドではジャジマーニー制と呼称している。しかし、近年では村全体でかかえこむようなスタイルでのジャジマーニー制は姿を消している。 営農上または生活上のすべての必要を村のなかだけでまかなうとすれば、35から40という多数のジャーティを必要とする。村は決して孤立してきたのではなく、村内でまかなえない仕事があれば、人びとは他の村々のジャーティに依頼して農と生活の営みをつづけてきたのである。
※この「ジャーティ間の分業体制」の解説は、「ジャーティ」の解説の一部です。
「ジャーティ間の分業体制」を含む「ジャーティ」の記事については、「ジャーティ」の概要を参照ください。
- ジャーティ間の分業体制のページへのリンク