ジェリー・ヤーンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジェリー・ヤーンの意味・解説 

ジェリー・ヤン

(ジェリー・ヤーン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 17:46 UTC 版)

ジェリー・ヤン

ジェリー・チーユアン・ヤン(Jerry Chih-Yuan Yang、漢名: 楊致遠、1968年11月6日 - )は、アメリカ合衆国実業家起業家プログラマーYahoo!共同創業者。Yahoo! 最高経営責任者(CEO)、取締役、Chief Yahoo! 等を歴任。

10歳ごろに台湾からアメリカに移住した台湾系アメリカ人。妻はコスタリカ出身で日系アメリカ人人類学者の山崎晶子。2021年7月の時点で20億ドル以上の資産を保有する[1]

経歴

中華民国台北市生まれ。1978年カリフォルニア州サンノゼに移住。苦手だった英語をたった3年で熟練レベルにまでマスターし、高校では成績優秀な生徒のみが履修可能な大学レベルの英語のクラスに在籍した。

スタンフォード大学電気工学を専攻し、ファイ・カッパ・サイにも入会。1990年、電気工学の理学士号(BS)と理学修士号(MS)を取得。1994年4月、博士課程在籍時の友人デビッド・ファイロウェブディレクトリサービスの構築を始める。当初は彼らがよく使うウェブサイトリンク集のようなものだったが、ベンチャーキャピタルに資金と運営ノウハウを提供され、1995年3月に Yahoo! を共同設立し、事業化した。1996年NASDAQ株式公開し、二人はたちまち資産1億ドル以上の資産家となった。

2007年6月、テリー・セメルのCEO辞任に伴い Yahoo! のCEOに暫定的に任命される[2]。同社は株式公開以来、外部招聘した人物がCEOを務めており、ヤンは初のCEO就任だった。

2008年2月、マイクロソフトから総額446億$(1株31$)で買収提案されるが(その後1株33$に引き上げ)、Yahoo!取締役会は提案を拒否。これには「MS嫌い」で知られるヤンの意向が強く働いたとされる[3]。その後Yahoo!株価は低迷し、同年10月には12ドル台に下落。同社投資家から経営責任を問う声が強まった。

2008年11月17日、CEO辞任を表明し、キャロル・バーツの後継就任によりChief Yahoo! に復帰[4]

2012年1月17日、ヤンは取締役およびChief Yahoo!を退任。「Yahoo! 外部の興味を追求する」としてYahoo!での約17年のキャリアに終止符を打った。同時にYahoo! JAPANアリババグループの取締役も退任した。

ほか、AOLシスコシステムズの役員、スタンフォード大学の理事も務めた。

人物

ヤンとファイロは1992年交換留学プログラムで京都のスタンフォード大学日本センターに1年間滞在したことがある。その時、日系アメリカ人で同じくスタンフォード大学に通っていた人類学者、山崎晶子と出会い、1997年に結婚した[5]。ヤンとファイロが相撲にはまりだしたのもその時からで、それにちなんで Yahoo! が格納されたヤンの研究用ワークステーションは「アケボノ」、検索エンジンが格納されたファイロのコンピュータは「コニシキ」と名付けられた[6]

出典

  1. ^ Jerry Yang” (英語). Forbes. 2021年7月19日閲覧。
  2. ^ Yahoo boss steps down from post” (英語). BBCニュース (2007年6月19日). 2007年6月22日閲覧。
  3. ^ ヤフーのMSへの売却話、再燃か MS嫌いのトップ交代で”. 47NEWS (2008年11月18日). 2012年1月21日閲覧。
  4. ^ 米ヤフー、ジェリー・ヤン氏がCEOを辞任”. Itpro (2008年11月18日). 2008年11月18日閲覧。
  5. ^ Shwartz, Mark (2007年2月15日). “Alumni couple Yang and Yamazaki pledge $75 million to the university” (英語). Stanford News. 2007年6月22日閲覧。
  6. ^ Dugan, Nicki (2007年5月1日). “Will wrestle for climate change” (英語). Yodel Anecdotal. 2007年6月22日閲覧。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ジェリー・ヤーンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジェリー・ヤーンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジェリー・ヤン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS