シールに要求される性能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 17:22 UTC 版)
「シール (工学)」の記事における「シールに要求される性能」の解説
シールに要求される性能は使用される条件によって多様である。 密閉すべき流体の圧力によって変形しない強度。ガスケットではボルトによる締め付け力に対する充分な強度も求められる。 高圧・高温等の条件下においても流体を透過させないこと。 流体の温度や使用される場所の外気温変化に対しても機能を維持すること。即ち使用される温度範囲内においては、高温での軟化や変質、低温での固化を起こさないことが必要。 使用する流体の化学的性質に対する耐性。耐性の例を示す。耐水性:水系に使用する場合に求められる機能、錆びたり溶けたりしないこと 耐油性:使われる油成分によって軟化・膨潤したり脆くなったりしないこと 耐酸性:酸成分を使う場合、酸におかされないこと 耐アルカリ性:アルカリ成分におかされないこと 耐酸性や耐アルカリ性をまとめて耐薬品性と呼ぶ場合がある。 接する部材との密着性すなわち柔軟性や弾性が必要。 運動部分に使用される場合は相手に摩擦損傷を起こさない材質であること、摩擦係数が小さく運動への負荷が低いこと。 使用される期間中に大きな変形・ひすみなどの劣化や破損を起こさない安定性。
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