シリーズ名と「パロディ」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/22 09:20 UTC 版)
「名探偵なんか怖くない」の記事における「シリーズ名と「パロディ」について」の解説
本書巻末にある、二上洋一の「解説」において、「パロディ」と明記されている。「名探偵シリーズ」についても同様。 ただし、パロディといっても、各名探偵の人物像は原典に相応しいもので、彼らを笑いものにする筆致ではない。「「名探偵もの」に対するパロディとして、「扱う事件の特殊性」を皮肉らせる」、あるいは「意外なトリック・真相」などが、シリーズとしての「パロディ」の意味である(「解説」では「遊び」とも)。 顕著な例は、次回作『名探偵が多すぎる』である。船長室の前の廊下で謎解きをやる羽目に陥り、「暖炉やソファのあるサロンでないと…」と名探偵たちが内心で渋るのだが、「緊急事態に、カッコつけることばかり考えるんじゃありません!」と、それを悟ったメグレ夫人に叱られている。 また、#「名探偵」への批判にある通り、「読者への挑戦」(クイーンの希望で設置された)に対して、ポワロと吉牟田刑事が明確に批判している。さらに、明智からは「ポワロ氏も、「戦勝記念舞踏会事件」("The Affair at the Victory Ball")では行っている」とツッコまれている(メグレは肯定も否定もしていない)。
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