シュラウドの支持
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 00:20 UTC 版)
リンク先の東京電力ウェブサイトの図を見れば分かるように、シュラウドが設けられているのは圧力容器の中ほどの部分であり、底部から一様に伸びているわけではない。シュラウドを構成する円筒の下部は、シュラウドサポートと呼ばれる部材により支えられている。シュラウドサポートはさらにプレート、レグ、シリンダの3つの部材に分けられる。 プレート 圧力容器側壁とシュラウド底部をつなぐ、バームクーヘン状の部材(厚さは薄く、直径との比率からすればワッシャ状)。バームクーヘンでいう「実」の部分にも小さな円形の穴が幾つも空けられているが、これは上部の圧力容器側壁全周に設置されているパイプ状の機材「ジェットポンプ」を通すためである。なお、ジェットポンプは再循環してきた炉心の冷却水を、下向きの水流として流すためにある。 レグ 圧力容器底部からシュラウドを支える脚部を構成する。形状としては直方体状の部材。数本のレグによりシュラウドが支えられる。 シリンダ シュラウドと同じく円筒状の形状でレグの上に載せられ、シリンダの上部にはシュラウドが載った形になっている。シリンダをシルクハットに見立てた場合、帽子のつばの部分がプレートとなり、つばの端は圧力容器に接する。 圧力容器底面とレグ、レグとシリンダ、シリンダとプレート、プレートと圧力容器側面はそれぞれ溶接され、サポートとして一体化している。
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