シャーロックホームズとワトソン博士の冒険とは? わかりやすく解説

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シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 15:06 UTC 版)

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シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険
Приключения Шерлока Холмса и доктора Ватсона
監督 イーゴリ・マスレンニコフ
脚本 ウラジーミル・ヴァルツキー
原作 アーサー・コナン・ドイル
製作 レンフィルム
出演者 ワシーリー・リヴァーノフ、ヴィターリー・ソローミン、リナ・ゼリョーナヤ、ボリスラフ・ブロンドゥコフ、ボリス・クリューエフ、ヴィクトル・エフグラフォフ
音楽 ウラジーミル・ダシケーヴィチ
撮影 ユーリイ・ヴェクスレル
配給 レンフィルム・ヴィデオ(全世界)、アルトアーツ(日本、DVD)
公開 1980年(国内テレビ放映)
上映時間 193分
製作国 ソビエト連邦
言語 ロシア語
前作 シャーロック・ホームズとワトソン博士
次作 シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険:バスカヴィル家の犬
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シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険』(シャーロック・ホームズとワトソンはかせのぼうけん、ロシア語: Приключения Шерлока Холмса и доктора Ватсона)は、1980年ソ連レンフィルム映画スタジオで制作・公開されたテレビ放映用の長編劇映画。いわゆるロシア版ホームズの第2作目である。

概要

全体は三部構成となっており、それぞれ第一部「恐喝王」は短編「犯人は二人(恐喝王ミルヴァートン)」、第二部「決死の闘い」は短編「最後の事件」、第三部「虎狩り」は「空家の冒険」に基づいている。前作に当たる『シャーロック・ホームズとワトソン博士』(1979、Шерлок Холмс и доктор Ватсон)が視聴者の間で人気を博し、スタジオや中央テレビ局に続編を望むファンレターが殺到したことが制作のきっかけである。この作品以降も視聴者から同様のリクエストが続き、最終的には1986年の『20世紀が始まる』(Приключения Шерлока Холмса и доктора Ватсона: Двадцатый век начинается)で完結する全5本の連作となった[1]

他のシリーズと同様、映画用の35mmフィルムで撮影され、主なスタッフとキャストも同様である。3部続けて観ると193分という長尺である。この作品を一つの長編劇映画ととらえるか、3部形式の連続テレビドラマととらえるかは、意見が分かれるところであろう[2]

この作品以降、レンフィルム制作によるロシア版ホームズのタイトルには必ず「シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険」という言葉が冠されるようになった。だが、2012年にイギリスのレーベルMr.Bongoからリリースされた『バスカヴィル家の犬』(81)のDVDには「シャーロック・ホームズ」としか記されていない[3]。2009年に日本のアルトアーツからリリースされた『バスカヴィル家の犬』のDVDには「シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険」が冠されており、この連作の発端となった第一作とその後の展開を踏まえている。テレビ放映を前提に制作された単発ドラマが視聴者の要望により連作化したという経緯と、劇場公開用映画を主に制作していたスタジオで35mmフィルムで撮影され、中には劇場公開されたものもあるという理由から、この連作のジャンルやフォーマット面での位置づけは一義的ではありえないとも言えよう。

ロケ地

この連作では、レンフィルムがあるレニングラード(現サンクト・ペテルブルク)やラトビアエストニアなどが19世紀末英国及びヨーロッパを再現するロケ地として選ばれているが、『シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険』ではロケ地としてレニングラードとその郊外以外に、グルジアアブハジアにある滝が選ばれている[4]

主なキャスト

  • ワシーリー・リヴァーノフ(ホームズ)
  • ヴィターリー・ソローミン(ワトソン)
  • リナ・ゼリョーナヤ(ハドソン夫人)
  • ボリスラフ・ブロンドゥコフ(レストレード警部)
  • ボリス・クリューエフ(マイクロフト・ホームズ)
  • ヴィクトル・エフグラフォフ(モリアーティー教授)

脚注

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  1. ^ 西周成『ロシア版ホームズ完全読解』、10 - 17ページ
  2. ^ Internet Movie Database(IMDb)では3つの個別作品として扱っているが、ロシア本国のネット映画百科事典では1作品の扱いである。それぞれ次のURLを参照。恐喝王 http://IMDb http://www.imdb.com/title/tt0459944/、決死の闘い [1]、虎狩り [2]、ロシア語のネット映画百科事典 [3] 
  3. ^ 当該レーベルの商品ページを参照。http://www.mrbongo.com/products/sherlock-holmes-hound-of-the-baskervilles-1981
  4. ^ 西周成『ロシア版ホームズ完全読解』、99、104ページ。

参考文献

  1. 西周成著『ロシア版ホームズ完全読解』アルトアーツ/星雲社、2012年 ISBN 978-4-434-17043-0
  2. И.Масленников, "Бейкер-стрит на Петроградской", СПб, 2007.(マスレンニコフ監督による自伝的著書)
  3. http://www.imdb.com/
  4. 221b.ru(監督マスレンニコフ公認ロシアのファン・サイト)

シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険(テレビ放映用劇映画、ソ連、レンフィルム、1979年 - 1986年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 20:55 UTC 版)

シャーロック・ホームズシリーズ関連作品」の記事における「シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険(テレビ放映劇映画ソ連レンフィルム1979年 - 1986年)」の解説

ワシーリー・リヴァーノフホームズ、ヴィタリー・ソローミンのワトソン始めハドソン夫人レストレード警部常連キャラクターとして扱った5本のテレビ放映長編劇映画連作通常のテレビシリーズとは異なり当初単発制作されたが、視聴者からの強い要望によって同じ主要スタッフキャストにより連作化された。1980年代前半にはイギリスBBCでも一部放映されマーガレット・サッチャー首相賞賛紹介されるなど新聞でも評判になった

※この「シャーロック・ホームズとワトソン博士の冒険(テレビ放映用劇映画、ソ連、レンフィルム、1979年 - 1986年)」の解説は、「シャーロック・ホームズシリーズ関連作品」の解説の一部です。
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