シャリーア / クルアーンをめぐる諸問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/02 04:34 UTC 版)
「クルアーン」の記事における「シャリーア / クルアーンをめぐる諸問題」の解説
イスラム教徒にとって神のロゴスであるクルアーンは、アッラーフ自身の一部とも言うべき位置を占めており、したがってそれへの批判はアッラーフ(およびそれを奉ずるイスラームという宗教自体)への冒涜に等しいとする解釈が主流である(なぜなら、クルアーンの謎の言葉には、神の正体などが書かれているとされるからである。謎の言葉とは、意味が不明の言葉で、神のみが意味を知っている言葉である)。そのため、イスラームは他の宗教よりも絶対的に優越している完全な教えという信念ともあいまって、クルアーンに対してそのような見解を持たない非ムスリムがクルアーンの批判を行うことや、クルアーンをムスリムほど丁重に扱わないことに対し、非ムスリムからすれば理不尽とも思えるほどの憎悪を抱くイスラム教徒も存在している。そのような言動の存在自体を許せないという勢力もあり、現にイスラム世界のいくつかの国家ではイスラーム法に基づき、クルアーンへの批判やその損壊などを犯罪とし、非ムスリム・ムスリム問わず犯人を死刑を以て取り締まる場合もある。2020年9月にはパキスタンで預言者ムハンマドを侮辱するテキストメッセージを送ったキリスト教徒の男性が死刑判決を受けた。
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