シネマスコープ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 23:13 UTC 版)
横縦比は2.35:1(12:5)。アナモルフィックレンズを使用して左右を圧縮し1.37:1の横縦比でフィルムに記録し、上映時には左右を復元して横長の画像を得る。開発当初の横縦比は2.66:1だったが、第1作『聖衣』は2.55:1であった。もともとは光学サウンドトラックを用いず、パーフォレーションの外側に記録された磁気サウンドトラックで4トラックサラウンドでの上映されることが前提だった。光学サウンドトラックは省略されていたために2.66:1の縦横比となった後、光学サウンドトラックが追加され、縦横比が2.35:1に変更された。アナモルフィック・レンズ特有の問題として歪曲収差がある。レンズの改良や左右幅を圧縮した原版フィルム(インターポジなど)を直接作成出来るデジタルプロセス導入までは画質低下の要因であった。 65mmフィルムを使用したトッドAO方式も同時期の1953年に登場した。それはシネマスコープとの画質の差は歴然であった。そのため、フォックスは55.625mmフィルムを使用し、それを35mmに縮小焼き付けをする「シネマスコープ55」という方式を開発し、『王様と私』など一部の映画で使用したが、画質面でトッドAOに勝てず、カメラも高額であったため、短期間で終焉を迎えた。
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