シダ属
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 14:16 UTC 版)
シダ属 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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シダ Sida crystallina
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Sida Straus, 1820 | ||||||||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Daphne crystallina O.F. Müller, 1776[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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シダ属(シダぞく、Sida)は、大型のミジンコ(甲殻類)の分類群(属)である[2]。
特徴
シダ科に共通する特徴として、頭部が大きく、腕のように見える第2触角が太く長い[2]。シダ科のオナガミジンコ属 Diaphanosomaでは吸着器を持たないのに対し、後頭部に水草などの基質に接着するための吸着器を持つ[2]。
分布
ヨーロッパからシベリア、東アジアと極東までの旧北区[3]、五大湖などの北アメリカ[4][5]に見られる。
分類
Straus (1820)がDaphne crystallina O.F. Müller, 1776とされていた種をタイプとして本属 Sida Straus, 1820を設立した[1]。
かつては Korovchinsky (1979)がシダ Sida crystallina (O. F. Müller, 1776)に3亜種 Sida crystallina crystallina (O. F. Müller, 1776)、Sida crystallina americana Korovchinsky, 1979、Sida crystallina ortiva Korovchinsky, 1979を置いていたが[5]、現在はそれぞれ種に格上げされ、Sida crystallinaおよびSida americana Korovchinsky, 1979、アジアシダミジンコ Sida ortiva Korovchinsky, 1979が認められる[6]。日本産のシダはSida crystallinaである[2]とされてきたが、実際はアジアシダミジンコ Sida ortivaであるとされる[7]
現在は以下の4種が認められる[6]。
- Sida americana Korovchinsky, 1979
- Sida angusta Dana, 1852
- Sida crystallina (O.F.Müller, 1776)
- Sida ortiva Korovchinsky, 1979
脚注
- ^ a b Straus 1820, p.154
- ^ a b c d 一瀬・若林 2008, p.118
- ^ Kotov et al. 2012, pp.50-90
- ^ “Sida crystallina (O.F.Müller, 1776)”. GBIF. 2021年5月22日閲覧。
- ^ a b W. Cody Webster. “Sida Crystallina”. Zooplankton of the Great Lakes. Central Michigan University. 2021年5月22日閲覧。
- ^ a b “Sida Straus, 1820”. GBIF. 2021年5月22日閲覧。
- ^ “Sida ortiva”. 四日市大学 生物学研究所. 2021年5月22日閲覧。
参考文献
- Kotov, Alexey A.; Jeong, Hyun Gi; Lee, Wonchoel (2012). “Cladocera (Crustacea: Branchiopoda) of the south-east of the Korean Peninsula, with twenty new records for Korea”. Zootaxa 3368: 50-90. doi:10.5281/zenodo.214313.
- Straus, Hercule Eug. (1820). “Mémoire sur les Daphnia, de la Classe des Crustacés”. Mémoires du Muséum d'histoire naturelle 6: 149-162 .
- 一瀬諭・若林徹哉(滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 監修)『普及版 やさしい日本の淡水プランクトン図解ハンドブック 改訂版』(改訂版)合同出版、2008年10月10日、118頁。ISBN 9784772604383。
- 田中正明・牧田直子『日本産ミジンコ図鑑』共立出版、2017年6月。 ISBN 978-4-320-05783-8。
関連項目
- オナガミジンコ
「シダ属」の例文・使い方・用例・文例
- 黄色の花の長い細長い分岐と総状花序があるヒトツバエニシダ属、エニシダ属またはレダマ属の様々な低木のいずれか
- 大きな羽状中裂で、しばしば半透明の葉状態をもつマメゴケシダ属のシダのどれか
- ビカクシダ属の熱帯性シダの総称で、大きく切れ込みのある葉がオオシカの角に似る
- チョウセンシダ属の主に岩盤に住むさまざまなシダのどれか
- ウラボシ科に属する(分類体系によってはチャセンシダ属に分類される)
- 鎖のような列で胞子嚢群を持つコモチシダ属のシダ類
- 胞子嚢群の上でいくぶんシールド形の覆いをしているシダ属またはウラボシ属またはオシダ属のシダ類の総称
- オシダ属シダの総称
- オシダ属のシダ
- 優美な葉を目的に、最も広く育てられるメシダ属のシダ
- 胞子嚢群を覆う皮をかぶった包膜または嚢のような膜によって特徴づけられるナヨシダ属のシダ
- ウサギシダ:ヒメシダ属に分類されることもある
- クジャクシダ属の大小各種の陸生シダの総称で、掌状に細かく分かれた葉を有する
- エビガラシダ属の各種陸生シダの総称
- ヒメシダ属、ミヤマワラビ属など
- ヒメシダ:分類システムによってはオシダ科オシダ属に分類されることもある
- ケホシダ属の熱帯性シダの総称で、薄くもろい葉を持つ
- 以前はオシダ属またはヒメシダ属に分類されていたシダの3種
- ブナノキシダ:属はさまざまに分類される:ハツバキ属の代替名と考えられる、または、ヒメシダ属に含まれる
- 深く切られた三角形の葉を持つヒメシダ属のシダのどれか
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