シシヤマザキ
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ShiShi Yamazaki シシヤマザキ | |
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プロフィール | |
生誕 | 1989年9月14日 神奈川県 |
所属 | HOTZIPANG(株式会社ホットジパング) |
公式サイト | [公式ウェブサイト ShiShi Yamazaki シシヤマザキ Official Website] |
シシヤマザキ(1989年9月14日[1] - )は、日本のアーティスト。神奈川県出身[1]。英語表記はShiShi Yamazaki[2]。株式会社HOTZIPANG所属[3]。
表現方法として水彩画風の手描きロトスコープアニメーションを用いる[3]。父親は現代アーティストで女子美術大学の教授であるヤマザキミノリ[4]、母親は音楽家である[5]。
経歴
1989年、神奈川県に生まれる[5]。3人姉妹の末っ子[5]。高校2年生の時に10か月のアメリカ留学をし、日本に帰国後は一浪して東京芸術大学デザイン科に入学する[5]。2010年、はじめて制作したアニメーション「Handsome Mask」がPRADAのコンペに選ばれる[6][7]。2012年、第18回学生CGコンテストで「Daily Mask Project」が銀賞を受賞する[8]。2013年、東京芸術大学美術学部デザイン科を卒業する[9]。同年、第17回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で「やますき、やまざき」が審査委員会推薦作品に選ばれる[10]
2014年、作品がルミネカードのテレビCMに採用され、広く知られるようになる[11]。
2015年、新千歳空港国際アニメーション映画祭のインターナショナルコンペティションに「月夜&オパール」[12]、ミュージックアニメーションコンペティションに「YUKI “好きってなんだろう…涙”」がノミネートされる[13]。「月夜&オパール」はアヌシー国際アニメーション映画祭のGraduation films(学生部門)にもノミネートされた[14]。同年、東京芸術大学大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了する[9]。2015年12月に初の画集『Face Face』を刊行[15]。年末の第66回NHK紅白歌合戦では星野源のステージアニメーションを手掛けた[16]。
2017年よりクリエイター集団「1980YEN」(イチキュッパ)に参加する[17]。
2017年、カーラ・デルヴィーニュをモデルに起用した、シャネルのガブリエルバッグのキャンペーン映像を制作する[4]。
2018年、アジア版フォーブス30アンダー30のアート部門で日本人4人のうちの1人に選出される[18]。
2019年より陶芸を開始[19][注釈 1]。2020年からは活動の拠点を東京から栃木県益子町に移し、2022年にはNFTアート作品が益子町のふるさと納税の返礼品に選ばれた[20][21]。
2020年からオンラインによる「シシヤマザキのお絵かき教室」を開始[19][22]。
2023年には羽生結弦の東京ドーム公演「GIFT」のアニメーション、2024年にはNHK連続テレビ小説『虎に翼』のオープニングアニメーションを担当した[23]。
人物
2017年のインタビューでは、「幼い頃に絶大な影響を受けたのはファンタジアとピングーとポストペット」であると答えている[24]。座右の銘は、空海のことばである「膚寸南北に心無けれども風に遭うときは、則ち飛ぶ」[24]。
主な作品・仕事
- 「Handsome Mask」PRADA YO!VIDEO Project(2010年)[6]
- 「YA‐NE‐SEN a Go Go」(2011年)[3]
- 「やますき、やまざき」(2013年)[3]
- ルミネカードテレビコマーシャル(2014年)[3]
- 「月夜&オパール」(2015年)[12]
- YUKI「好きってなんだろう…涙」ミュージックビデオ(2015年)[25]
- 踊る!早稲田大学1分キャンパスツアー ~WASEDAnce Animated Campus Tour~(2016年)[26]
- シャネルガブリエルバッグキャンペーン映像(2017年)[4]
- 映画『ちはやふる -結び-』アニメーションディレクター(2018年)[27]
- BUMP OF CHICKEN「望遠のマーチ」ミュージックビデオ(2018年)
- 「とにかくなにかをはじめよう」(2019年)
- FreeTEMPO「Peace」ミュージックビデオ(2021年) [28]
- 羽生結弦「Yuzuru Hanyu ICE STORY 2023 “GIFT”」東京ドーム上映アニメーション(2023年)[23]
- NHK連続テレビ小説『虎に翼』オープニングアニメーション(2024年)[23]
展覧会
- Body Body 〜大漁〜
- 2016年6月10日 - 20日、渋谷PARCO GALLERY X[29]
- シシヤマザキ アニメーションの世界
- 2018年7月4日 - 16日、コミカレギャラリー[30]
- 舕 TONGUE
- 2019年11月2日 - 4日、VACANT[31]
- ももと山
- 2022年3月2日 - 15日、日本橋三越本店 本館3階 婦人ファッション(本館3F)・ミグジュアリー[32]
画集
- ShiShi Yamazaki『Face Face』双葉社、2015年12月9日。ISBN 978-4575309690。 NCID BB20521856。
音楽CD
発売日 | タイトル | 規格品番 | レーベル | 備考 |
---|---|---|---|---|
2016年2月17日 | 出かけます | HFCD-022 | コトブキサン | ミニアルバム[11][33] |
テレビ出演
- 「Design code」(テレビ朝日、2015年1月31日)[34]
- 『テクネ 映像の教室』「プロジェクション」(NHK教育、2015年12月31日)[35]
- 『ノージーのひらめき工房』「ノージーの工作研究所 輪ゴム」(NHK教育、2018年9月1日)[36]
- 「WoW! Ho! TV」(TOKYO MX、2021年2月9日)[37]。
- 『ドキュメント20min.』 「スイートルームズ」(NHK総合、2023年3月20日)[38]
脚注
注釈
出典
- ^ a b “シシヤマザキ”. J:COM STREAM. 2024年4月9日閲覧。
- ^ “Profile”. シシヤマザキ ShiShi Yamazaki Official Website. 2024年4月14日閲覧。
- ^ a b c d e “審査員:シシヤマザキ”. 東京国際プロジェクションマッピングアワード. 2024年4月11日閲覧。
- ^ a b c “21世紀少女 vol.30 東京ガール的、自撮りアニメーションの世界 アーティスト、シシヤマザキ”. Numero TOKYO (2017年12月28日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ a b c d “『クリエイターのヒミツ基地』Volume24 しし やまざき(アニメーション作家、マスクデザイナー)”. CINRA (2014年2月1日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ a b “Yo Video!” (英語). PRADA. 2024年4月13日閲覧。
- ^ “名盤、珍盤、ザ・オブスキュア・リイシューの世界!――謎のフレンチ日本語サイケ・ガレージ、YAMASUKIが再発”. OTOTOY (2014年8月28日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ “受賞作品”. 第18回 学生CGコンテスト. 2024年4月11日閲覧。
- ^ a b c “シシヤマザキ”. WHYNOT. TOKYO (2022年7月27日). 2024年4月9日閲覧。
- ^ “第17回 受賞作品 アニメーション部門”. 文化庁メディア芸術祭 歴代受賞作品. 2024年4月11日閲覧。
- ^ a b “シシヤマザキ、映像作品用に制作した音源などを収録したCD『出かけます』発表”. DCJournal (2016年1月19日). 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b “ノミネート作品発表”. 新千歳空港国際アニメーション映画祭2015. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “ミュージックアニメーションコンペティション”. 新千歳空港国際アニメーション映画祭2015. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “Annecy > About > Archives > 2015 > Official Selection > Film Index” (英語). Annecy Festival. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “気鋭の映像作家 シシヤマザキ 「顔」をテーマにした初画集を刊行”. KAI-YOU (2015年12月11日). 2024年4月30日閲覧。
- ^ “【紅白】星野源、応援団にバナナマンとイカ大王が登場” (2015年12月31日). 2024年4月30日閲覧。
- ^ “自己紹介”. 1980YEN. 2024年4月10日閲覧。
- ^ “「30アンダー30」アジア版、アート部門で日本の4人を選出”. Forbes JAPAN (2018年4月1日). 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b “シシヤマザキが思い描く、アニメーションとアートの未来。コロナ禍で感じた壮大な気づきと希望”. テレ朝POST (2020年12月1日). 2024年4月11日閲覧。
- ^ “益子町と世界的アーティスト「シシヤマザキ」によるコラボNFTアート作品[ma shishi ko]を発表!”. 益子町観光協会 (2022年11月15日). 2024年4月10日閲覧。
- ^ 津布楽洋一 (2023年1月9日). “益子でアニメと陶芸取り組むアーティスト 栃木”. 朝日新聞デジタル. 2024年4月10日閲覧。
- ^ “シシヤマザキのお絵かき教室 がスタート!”. note (2020年6月18日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ a b c タニグチリウイチ (2024年4月9日). “『虎に翼』タイトルバックのアニメーションは寅子の心情? ロトスコープで表現した“変化””. Real Sound. 2024年4月9日閲覧。
- ^ a b 高岡謙太郎 (2017年9月28日). “「iPad / Photoshop Sketchを使いこなすクリエイター」シシヤマザキさん”. Adobe blog. 2024年4月23日閲覧。
- ^ “YUKI、シシヤマザキ手がけた「好きってなんだろう…涙」MVフル公開”. 音楽ナタリー (2015年7月3日). 2024年4月11日閲覧。
- ^ “シシヤマザキが早稲田大学の名所を踊って紹介、アニメ作品を公開”. CINRA (2016年6月8日). 2024年4月30日閲覧。
- ^ “シシヤマザキ:プロフィール・作品情報・最新ニュース”. 映画.com. 2024年4月11日閲覧。
- ^ “FreeTEMPO、11年ぶりのアルバム『Sekai』リリース。シシヤマザキ制作による「Peace」MV公開”. BARKS (2021年9月8日). 2024年4月13日閲覧。
- ^ “YUKIのMVやルミネのCM……皆が見覚えのあるアニメーションの作者・シシヤマザキが個展を開催”. Billboard JAPAN (2016年5月24日). 2024年4月9日閲覧。
- ^ “シシヤマザキがアート展開催、アニメ原画や絵画などを展示”. FASHIONSNAP (2018年7月9日). 2024年4月9日閲覧。
- ^ “ShiShi Yamazakiの個展がVACANTにて開催!本人出演のライブパフォーマンスも”. OMOHARAREAL (2019年10月28日). 2024年4月9日閲覧。
- ^ “<シシヤマザキ>POP UP”. 日本橋三越本店 (2022年3月3日). 2024年4月11日閲覧。
- ^ “シシヤマザキ/出かけます”. タワーレコード. 2024年4月10日閲覧。
- ^ “2015.01.31 #43”. Design code. テレビ朝日. 2024年4月13日閲覧。
- ^ “動くお面に「顔」がついてくる シシヤマザキ「プロジェクション」”. NHKラーニング (2024年3月30日). 2024年5月10日閲覧。
- ^ “ノージーのひらめき工房 「ノージーの工作研究所 輪ゴム」”. NHKクロニクル (2018年9月1日). 2024年5月20日閲覧。
- ^ 『【WoW! Ho! TV】2021/2/9放送 #32 PICK UP アーティスト「シシヤマザキ」』2021年8月25日 。2024年4月13日閲覧。
- ^ “ドキュメント20min.”. nhk.jp. NHK (2023年3月20日). 2024年5月20日閲覧。
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- シシヤマザキ (@shishiy) - X(旧Twitter)
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