サンベルトとスノーベルト(フロストベルト)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/04 04:57 UTC 版)
「サンベルト」の記事における「サンベルトとスノーベルト(フロストベルト)」の解説
サンベルトに対して、五大湖周辺からメガロポリス(ボスウォッシュ)に至る都市一帯をスノーベルト、フロストベルトと呼ぶことがあり、よく対比される。とりわけ近年の日本では、産業発展、人口増加が顕著なサンベルトと比較して、産業の斜陽、都市の空洞化、失業・犯罪の増加などマイナスのイメージが持たれている。 しかし、今日では市街地再開発の進行、治安改善や公害規制による住環境の整備、新たな産業の育成に成功したことなどにより活況を取り戻している都市も多く見受けられる。とりわけ、ボストンやシカゴ、ニューヨークはIT産業などの成熟により、地位を回復している。古くは重工業都市として知られた、クリーブランド、シンシナティなどは都市の再開発、住環境の整備に成功を収め、文化水準が高く住みよい都市として評判を得ており、今後日本各地での老朽化した都市の再開発を迎えるにあたって、その手法は十分模範になるものである。また、インディアナポリスやコロンバスなどは自動車工業の発展により、成長を続けている。そして、サンベルトに比べ貧富の格差が小さく、各都市の文化、教育水準が高い。デトロイトなど一部の都市を除いて治安も大幅に改善されているのも特筆すべきことである。したがって、サンベルトの「陽」のイメージに対して、必ずしも「陰」のイメージで片付けるべきではない。
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