サンタ・フェ契約
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 19:53 UTC 版)
「クリストファー・コロンブス」の記事における「サンタ・フェ契約」の解説
1492年4月17日、グラナダ郊外のサンタ・フェにて、コロンブスは王室と「サンタフェ契約」を締結した。その内容は、 コロンブスは発見された土地の終身提督(アルーランテ)となり、この地位は相続される。 コロンブスは発見された土地の副王(ピリレイ)および総督(ゴベルナドール・ヘネラール)の任に就く。各地の統治者は3名の候補をコロンブスが推挙し、この中から選ばれる。 提督領から得られたすべての純益のうち10%はコロンブスの取り分とする。 提督領から得られた物品の交易において生じた紛争は、コロンブスが裁判権を持つ。 コロンブスが今後行う航海において費用の8分の1をコロンブスが負担する場合、利益の8分の1をコロンブスの取り分とする。 というものだった。 航海の経費は、ルイス・デ・サンタンヘルが中心となって調達された。彼は、警察機構サンタ・エルマンダーの経理担当であったジェノヴァ人フランチェスコ・ピネリと協力して140万マラベディを、さらにアラゴン王国の国庫から35万マラベディを調達し、コロンブスに提供した。これは、イサベル1世が戴冠用宝玉を担保に供出することを防ぐことが目的だった。コロンブスは25万マラベディを調達したが、これはメディナセリ公やセビリアのフィレンツェ人銀行家ベラルディなどから借金をしてかき集めたものだった。
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