ゴーチェ子午環室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:42 UTC 版)
「国立天文台三鷹キャンパス」の記事における「ゴーチェ子午環室」の解説
子午儀は1903年にフランスのP. ゴーチェ社により製作され、東京天文台が当時の約2万円(現在の約4億円)で購入、麻布で試験的に利用されていた。その後、天文台の移転に伴い1924年に子午環室が建設され、1926年三鷹に設置される。鉄筋コンクリート造の平屋建、建築面積は129平方メートル。観測時には屋根の中央が開く。 移転のために梱包保管されていたため、1923年の関東大震災の被害を免れた。震災で大破した口径14.3cmレプソルド子午環を引き継ぐ形で、自動光電子午環の設置される1982年まで運用された。 1992年にCCDマイクロメータを装備して再び活用され、2000年までクェーサー等微光天体の精密位置観測を行った。 有効口径は20cm、焦点距離は310cm。測定部には眼視観測マイクロメータとCCDマイクロメータの両方を備えている。 2014年4月に登録有形文化財に登録された。
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