ケンクの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/14 12:09 UTC 版)
ケンクの歴史については、彼らが秘密主義者であることから詳しいことは分かっていない。 だが、あるケンクの長老が漏らした情報によれば、かつて彼らは文明に共生していた知的な大鴉であったという。だが、戦乱の時代に彼らの間で疫病が蔓延し、自暴自棄になったケンクの先祖たちは窃盗や強盗を繰り返し、他の種族に疫病をまき散らした。激怒した他の種族によってケンクの祖先は駆逐され、山にあった巣は長年抗争相手だったジャイアント・イーグルの加勢によって破壊された。行き場を失った大鴉たちは病気の治癒と迫害の休止を求めて天に祈った。その祈りは空を支配するデーモン・プリンスのパズズに届き、ケンクたちは臣従の代価として、病気を治癒し、周辺100マイルにいたジャイアント・イーグルを根絶やしにしてもらった。だが、変節漢なペテン師であるケンクたちはより多くの恩寵を受けるべく、より強大な神々へと転向した。パズズは激怒し、大鴉たちは粛清され、ひな鳥は翼を失い大空から追放された。こうして翼なきケンクが誕生したという。 第4版では、ケンクたちは名を伏せられし死神レイヴン・クイーンの長子であり、彼女が神性を得た後、大鴉より創られた種族だと主張している。だが、パズズが力と引き替えにレイヴン・クイーンの真の名を教えるようケンクたちを唆し、その不実にケンクたちは応じたが、レイヴン・クイーンにはお見通しだった。レイヴン・クイーン自身、あるいは失敗者への懲罰としてパズズが放った呪いをクイーンが看過したのか、いずれにせよケンクたちは疫病によって数を減らし、現在の飛べない種族へと変質させられたという。 第5版では、魔王グラズドの下僕だったとも、アーカの風の公爵に仕える尖兵であったとも言われ、今よりずっと強大な種族であったとしている。だが、鳥人間らしく光り物への欲望を抑えられなかった彼らは主人の財宝を盗み出そうとして失敗し、3つの呪いをかけられ地上世界に放逐された。1つは翼を失い、2つ目はその奸智が働かないよう発想の煌めきを奪われ、3つ目は声を失った。
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