グリーンベレー (コナミ)とは? わかりやすく解説

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グリーンベレー (コナミ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/03 16:17 UTC 版)

グリーンベレー
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 アーケード
開発元 コナミ開発1課
発売元 コナミ
人数 1 - 2人(交互プレイ)
メディア 業務用基板(128.53キロバイト
稼働時期 1985071985年7月
1985101985年10月
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス 8方向レバー
2ボタン
CPU Z80 (@ 3.072 MHz)
サウンド SN76496 (@ 1.536 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
240×224ピクセル
30.00Hz
パレット32色
テンプレートを表示

グリーンベレー』 (GREEN BERET) は、1985年にコナミ(現・コナミデジタルエンタテインメント)が開発、稼働したアーケード用の横スクロールアクションゲーム。北米では『RUSH'N ATTACK』のタイトルで稼働された。

キャッチコピーは「地獄よりの 生還者 ヒーロー。たった一人で生き残れ……」。

同名のゲームがアイレム(現・アピエス)から1980年に稼働されているが、本作とは全く関係ない。

概要

主人公(スティーブ)を操作し、捕虜を救出するために様々なステージをクリアしていく。全4ステージ(ディスクシステム版と携帯電話版は6ステージで捕虜救出ではなくミサイル破壊が最終目的)。

敵や敵の攻撃に触れたり、障害物である地雷に触れるとミスとなり、残り人数が無くなるとゲームオーバー。

通常はナイフでしか攻撃できないが、特定の敵を倒すとバズーカなどのアイテムが手に入り、それを使った攻撃ができる(弾数及び時間制限あり)。

AC版はステージ中にBGMは無くパーカッションによるマーチの演奏のみという演出。

設定

アイテム

アーケード版、ゲームボーイアドバンス版は紺色の服の敵、ディスクシステム(以下FCD)版、携帯電話版は黄色の服の敵を倒すと出現する。

  • 火炎放射器(アーケードのみ) - 前にいる敵を一掃することが出来る。3発。
  • バズーカ - 前にいる敵を一掃することが出来る。火炎放射よりもやや動きが遅い。4発(FCD版は3発)。
  • 手榴弾 - 前方に投げるが、爆発までに多少時間がかかる。3発。
  • スター(FCDのみ) - 一定時間無敵になる。
  • ピストル(FCDのみ) - 一定時間弾を撃ち続けることが出来る。

他機種版

No. 発売日 対応機種 タイトル 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数 備考
1 1986年
1986年
Amstrad CPC
Atari 8ビット・コンピュータ
BBC Micro
コモドール16
コモドール64
ZX Spectrum
Rush'n Attack
Green Beret
Imagine Software Imagine Software フロッピーディスク
カセットテープ
- - -
2 1986年
Thomson MO5
Thomson TO7
Green Beret Imagine Software France Image Logiciels フロッピーディスク - - -
3 1986年
MSX Green Beret コナミ コナミ 3.5インチフロッピーディスク KN 358 - -
4 198704101987年4月10日
1987041987年4月
198906081989年6月8日
ディスクシステム
NES
NES
グリーンベレー
Rush'n Attack
Green Beret
コナミ コナミ ディスクカード両面
ロムカセット
ロムカセット
KDS-GRN
NES-RA-USA
- -
5 1989年
PC/AT互換機 Green Beret Ocean Software Imagine Software 5.25インチフロッピーディスク - - -
6 200205022002年5月2日
200205212002年5月21日
200206212002年6月21日
ゲームボーイアドバンス コナミアーケードゲームコレクション
Konami Collector's Series - Arcade Advanced
Konami Collector's Series - Arcade Classics
KCE コナミ ロムカセット AGB-AKCJ-JPN
AGB-AKCE-USA
AGB-AKCP-EUR
- アーケード版の移植
7 200609292006年9月29日
505iシリーズ
90xi・70xiシリーズ
iアプリ
グリーンベレー コナミ コナミ ダウンロード - - ディスクシステム版のリメイク移植
8 200703012007年3月1日
256K/3G端末
S!アプリ
グリーンベレー KDE KDE ダウンロード - - ディスクシステム版のリメイク移植
9 200703152007年3月15日
200703272007年3月27日
200710262007年10月26日
ニンテンドーDS コナミ アーケード コレクション
Konami Classic Series - Arcade Hits
Konami Arcade Classics
M2 KDE 128メガビットDSカード NTR-A5KJ-JPN
NTR-ACXE-USA
NTR-ACXP-EUR
- アーケード版の移植
10 200705232007年5月23日
Xbox 360
(Xbox Live Arcade)
Rush'n Attack デジタルエクリプス KDE ダウンロード - - アーケード版の移植
11 200910012009年10月1日
BREW3.1/4.0対応機種
EZアプリ
グリーンベレー KDE KDE ダウンロード - - ディスクシステム版のリメイク移植
12 200912152009年12月15日
Xbox 360
(Xbox Live Arcade)
Konami Classics Vol.2 デジタルエクリプス KDE ダウンロード 30086 - アーケード版の移植
13 2020年11月26日[1]
PlayStation 4
Nintendo Switch
グリーンベレー コナミ ハムスター ダウンロード
(アーケードアーカイブス)
- - アーケード版の移植
海外版 (RUSH'N ATTACK) も収録
各機種の特徴
  • ディスクシステム版は2人同時プレイが可能。使用武器やアイテムの追加変更がありステージ中にもBGMが付いた。また、最終目的が捕虜救出ではなく敵基地内ミサイルの破壊になっていたり、エンディングのグラフィックが独自のものになっているなど、全体的にAC版からのパワーアップ移植に近い仕上がり。
  • ゲームボーイアドバンス版及びXbox 360版ではタイトルが北米版のものに変更されている。また、ニンテンドーDS版では本体の言語設定を「日本語」以外にしてから始めると北米仕様になる。
  • 携帯電話(iアプリS!アプリBREW)版は『コナミ名作シリーズ』第7弾として登場。基本的にディスクシステム版の移植だが、通常の残機制だったシステムが残機・ライフ併用制に変更されている。
  • 国内版はミスするとその場から復帰となるが、北米版ではミスすると復帰ポイントまで戻されてしまう。また、ディスクシステム版の国内版のみ、特殊武器で地雷を破壊すると出現することがある地下道に入ることができる。地下道から出るハシゴによって、一気に先に進めることもあれば逆に戻されてしまう場合もある。
  • アーケードからの移植版では、ネームエントリー時に流れる『大脱走マーチ』が全てメロディ変更のものに差し替えになっている。

音楽

サウンドトラック
  • 『コナミ・ファミコン・クロニクル Vol.1 ディスクシステム編』

スタッフ

ファミリーコンピュータ版
  • プログラマー:NANIWA NO HIDEO
  • キャラクター・デザイン:MADAMU KEIKO、HARACHAN、GOKIGEN YOSHIMOTO(吉本陽一)
  • サウンド・デザイン:CHARY SADAKICHI(禎清宏)
  • ディレクター:PHAZER ATSUKO
  • ビジュアル・デザイン:SHIMONETA KENJI(霜出健治)、DAIBUTSU MARI(きのしたまり)
  • 音楽:RUSHER SAKAMOTO(坂元信也)、IKU IKU MIZUTANI(水谷郁)、HEVIMETA SATOE(寺島里恵)、NANDA ADACHI(安達昌宣)
  • スペシャル・サンクス:HASHIBOU(橋本和久)、ONIYANKO SHINOBU

評価

評価
レビュー結果
媒体 結果
Crash 88% (ZX)[3]
Computer and Video Games 34/40 (ZX)[2]
ドラゴン (DOS)[4]
ファミ通 29/40点 (FC)[5]
Sinclair User (ZX)[6]
Your Sinclair 9/10点 (ZX)[7]
ACE (ZX)[8]
ファミリーコンピュータMagazine 17.52/25点 (FC)[9]
ユーゲー 肯定的 (FC)[10]
受賞
媒体 受賞
IGN Top 100 NES games 99位[11]
ファミリーコンピュータ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計29点(満40点)となっている[5]
  • ゲーム誌『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.52点(満25点)となっている[9]。また、同雑誌1991年5月24日号特別付録の「ファミコンディスクカード オールカタログ」では、「グラフィック、サウンドともに十分な出来なのだが、派手さに欠けるのが残念な点である」と紹介されている[9]
項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.63 3.59 3.36 3.65 - 3.29 17.52
  • ゲーム誌『ユーゲー』では、「同社の『魂斗羅』と比べると地味な感はぬぐえないが、ナイフで戦い抜くすべを身につけると、これもまた一つの名作だと思えてくる」と評している[10]

関連作品

  • M.I.A. Missing In Action - 1989年に同社から発売されたアーケードゲーム作品。グリーンベレーのゲームシステムを引き継いだ後継作品。

脚注

  1. ^ 『アケアカ グリーンベレー』Switch、PS4で11/26に配信決定。1985年にKONAMIから発売された横スクロールアクション” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2020年11月25日). 2020年11月27日閲覧。
  2. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=C+VG/Issue056/Pages/CVG05600019.jpg
  3. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=Crash/Issue28/Pages/Crash2800118.jpg
  4. ^ Lesser, Hartley; Lesser, Patricia; Lesser, Kirk (February 1989). “The Role of Computers”. Dragon (142): 42–51. 
  5. ^ a b グリーンベレー まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年11月20日閲覧。
  6. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=SinclairUser/Issue051/Pages/SinclairUser05100035.jpg
  7. ^ Green Beret”. ysrnry.co.uk. 2015年9月3日閲覧。
  8. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi? mag=ACE/Issue26/Pages/ACE2600114.jpg
  9. ^ a b c 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店、1991年5月24日、21頁。 
  10. ^ a b 「総力特集 フォーエバー DISK SYSTEM」『ユーゲー 2003 Vol.09』第7巻第18号、キルタイムコミュニケーション、2003年10月1日、20頁、雑誌17630-10。 
  11. ^ 99. Rush'n Attack - Top 100 NES Games - IGN”. ign.com. 2015年9月3日閲覧。

外部リンク



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