グリムによる『灰かぶり姫』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 08:14 UTC 版)
「シンデレラ」の記事における「グリムによる『灰かぶり姫』」の解説
アシェンプテル (Aschenputtel, KHM21) 。グリム童話はペローの影響を強く受けているといわれるが、この物語に関してはペローのものよりも原話により近いのではないかといわれている。 ペローとの違いとして主に 魔法使いが登場しない(当然カボチャの馬車も登場せず、代わりに白鳩が主人公を助ける)。 美しいドレスと靴を持ってくるのは、母親の墓のそばに生えたハシバミの木にくる白い小鳥。 ガラスの靴ではなく、1晩目は銀、2晩目は金の靴である。 シンデレラが靴を階段に残したのは偶然脱げたのではなく、王子があらかじめピッチを塗って靴が絡め取られたから。 王子が靴を手がかりにシンデレラを捜す際、連れ子の姉たちは靴に合わせるためにナイフで足(長女が爪先、次女は踵)を切り落とす。しかしストッキングに血が滲んで見抜かれる。 物語の終わり、シンデレラの結婚式で姉2人はへつらって両脇に座るが、シンデレラの両肩に止まった白鳩に両目ともくり貫かれ失明する。 シンデレラの結婚式の日、姉たちは足を切り落とされて松葉杖の生活になり、主人は首を吊って自殺してしまう。シンデレラは彼女達が今までの報いを受けた事に満足し、うれしさに満面の笑みを浮かべた。(世にも恐ろしいグリム童話より) などが挙げられる。 (これらの要素は初版から7つのヴァージョンを経る間に表れたり削られたりと一定ではないので、本格的に調べるうえでは注意が必要である)
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