グランド・ホテル (アルバム)とは? わかりやすく解説

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グランド・ホテル (アルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/13 16:58 UTC 版)

『グランド・ホテル』
プロコル・ハルムスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・ロック
時間
レーベル クリサリス・レコード
プロデュース クリス・トーマス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 6位(オーストリア[1]
  • 8位(ノルウェー[2]
  • 9位(オランダ[3]
  • 21位(アメリカ[4]
  • 24位(ドイツ[5]
  • プロコル・ハルム アルバム 年表
    プロコル・ハルム・ライヴ〜イン・コンサート・ウィズ・ザ・エドモントン・シンフォニー・オーケストラ
    (1972年)
    グランド・ホテル
    (1973年)
    異国の鳥と果物英語版
    (1974年)
    テンプレートを表示

    グランド・ホテル』(Grand Hotel)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドプロコル・ハルム1973年に発表した6作目のスタジオ・アルバム

    背景

    本作の完成を目前とした1972年9月にデイヴ・ボールがバンドを脱退し、最終的には後任ギタリストのミック・グラバムギター・ソロをオーバー・ダビングした[6]。ただし、ボールが2015年に『インデペンデント』紙のインタビューで語ったところによれば、「スーヴェニア・オブ・ロンドン」におけるギターとスプーンはボールの演奏であり、また、ジャケットに写っているバンド・ショットはボール在籍時に撮影されて、顔だけがグラバムの写真に差し替えられ、体はボールのものだという[6]。なお、2009年に発売されたリマスターCDには、ボールの演奏が使用された「ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン」がボーナス・トラックとして収録されている[7]

    プロコル・ハルムの多くの曲を作詞したキース・リードは、2009年のインタビューにおいて「ラム・テール」を特に好きな曲の一つとして挙げており、「本当に素晴らしいメロディを持つ、上品な曲」と語っている[8]

    本作より、アメリカ盤の発売元もイギリスと同様クリサリス・レコードとなった[9]

    反響・評価

    バンドの母国イギリスでは、『ソルティ・ドッグ』(1969年)より続いてきた全英アルバムチャート入りが途絶える結果となった[10]。一方、アメリカのBillboard 200では21位に達し、プロコル・ハルムのアルバムとしてはライヴ・アルバム『プロコル・ハルム・ライヴ〜イン・コンサート・ウィズ・ザ・エドモントン・シンフォニー・オーケストラ』(1972年)に次ぐ高順位となった[4]。また、ノルウェーのアルバム・チャートでは10週連続でトップ30入りし、うち2週にわたって8位を記録する大ヒットとなった[2]

    ジェイムズ・A・ガードナーはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ギター・リフよりも華美なアレンジに頼った作品で、『ホーム』や『ブロークン・バリケーズ』といった以前のスタジオ・アルバムよりも幾らか威厳がある」と評している[11]

    収録曲

    全曲とも作詞はキース・リード、作曲はゲイリー・ブルッカーによる。

    1. グランド・ホテル "Grand Hotel" – 6:12
    2. トゥジュールズ・ラムール "Toujours l'amour" – 3:34
    3. ラム・テール "A Rum Tale" – 3:23
    4. T.V.シーザー "TV Caesar" – 5:56
    5. スーヴェニア・オブ・ロンドン "A Souvenir of London" – 3:23
    6. ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン "Bringing Home the Bacon" – 4:23
    7. フォー・リコリス・ジョン "For Liquorice John" – 4:30
    8. ファイアーズ "Fires (Which Burnt Brightly)" – 5:12
    9. ロバーツ・ボックス "Robert's Box" – 4:44

    2009年リマスターCDボーナス・トラック

    1. グランド・ホテル[ロウ・トラック/オーケストラ無し] "Grand Hotel (Raw Track Without Orchestra)" – 6:07
    2. ブリンギング・ホーム・ザ・ベーコン[ロウ・トラック/フィーチャリング・デイヴ・ボール] "Bringing Home the Bacon (Raw Track Featuring Dave Ball)" – 6:06

    参加ミュージシャン

    アディショナル・ミュージシャン

    脚注

    1. ^ Procol Harum - Grand Hotel - austriancharts.at
    2. ^ a b norwegiancharts.com - Procol Harum - Grand Hotel
    3. ^ Procol Harum - Grand Hotel - dutchcharts.nl
    4. ^ a b Procol Harum - Awards”. AllMusic. 2016年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月1日閲覧。
    5. ^ Offizielle Deutsche Charts
    6. ^ a b Dave Ball: Lead guitarist who joined prog-rockers Procol Harum in time to feature on their seminal 1972 live album”. The Independent (2015年5月28日). 2017年4月1日閲覧。
    7. ^ Procol Harum - Grand Hotel (CD, Album) at Discogs - 2009年リマスターCDの情報
    8. ^ Keith Reid of Procol Harum: Songwriter Interviews”. Songfacts (2009年4月2日). 2017年4月1日閲覧。
    9. ^ Eder, Bruce. “Procol Harum - Biography & History”. AllMusic. 2017年4月1日閲覧。
    10. ^ PROCOL HARUM | full Official Chart History | Official Charts Company - 「ALBUMS」をクリックすれば表示される。
    11. ^ Gardner, James A. “Grand Hotel - Procol Harum”. AllMusic. 2017年4月1日閲覧。



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