クリスタン料理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 15:31 UTC 版)
マラッカは、16世紀初頭にポルトガル人が支配を始め、マラッカ海峡を通る船から通行料を取ることで繁栄したが、後にオランダ人の支配を受けるようになって、迫害を逃れるためにポルトガル人と呼ぶことを止め、クリスチャンを意味するクリスタン人と名乗るようになった。ポルトガル人、クリスタン人はマレー人やニョニャと結婚し、ポルトガル料理とマレー料理、ニョニャ料理の融合した料理を生み出した。ポルトガル風のシチュー料理やケーキ作りの手法、タマネギの使用やマリネの手法を持ち込み、タマリンド、ココナッツ、ガランガル、ブラチャン、醤油など、地元の調味料を使用して、これまでに無かった風味を持つ料理を生み出したことに特徴がある。現在もクリスタン人の間には次のような代表的な料理が伝えられている。 デバル (debal) - 鶏肉を唐辛子、キャンドルナッツ、ガランガル、レモングラス、タマリンド、醤油などで味付けしたカレー。 ガリーニャパイ(galinha pai) - チキンパイ。長崎料理のパスティに似る。 チャチャルウ・ソイ・リマン(Chacharu soy limang) - アジ類とエシャロットの南蛮漬け風 クエ・タト - パイナップル・タルト ボーロ・コク - ココナッツ・ケーキ
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