クラナック
クラナック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 04:09 UTC 版)
クラナック(Cranach、またはクラーナハ)はフランス産の競走馬。幼駒のうちに第二次大戦がおこり、ドイツ軍に接収されてドイツで11勝をあげた。終戦後フランスに戻り、種牡馬となって活躍した。 Cranach 血統 ハリーオン系 性 牡 Coronach1923 栗毛 イギリス Hurry On Marcovil 毛色 栗毛 Toute Suite 生年 1938 Wet Kiss Tredennis 生産地 フランス Soligena 生産者 ギー・ド・ロートシルト男爵 Reone Isaure1931 鹿毛 フランス Blandford Swynford 馬主 エデュアール・ド・ロートシルト男爵 Blanche 調教師 Oriane Sans Souci 成績等 40戦11勝 Reine Mab F-No.12 クラナックはニコロデラルカと同世代で1938年生まれである。2歳の春(1940年)にフランスへドイツ軍が侵攻し、クラナックはドイツ軍に接収されてドイツで競走生活を送った。記録ではドイツで11勝をあげた。 終戦後はフランスに返還され、種牡馬となった。産駒でクラシックレースに勝ったのはシエルエトワール(Ciel Etoile)で、1949年にロワイヤルオーク賞を勝った。 そのほか主な産駒では、ヴィオロンセル(Violoncelle)とフルートアンシャンテ(Flute Enchantee)の全兄妹が知られている。全兄のヴィオロンセルはオカール賞に勝ってフランスダービーで3着になった。その後は、サンクルー大賞典やコンセイユドミュニシパル賞、ラクープ、エドヴィル賞に勝った。その後、ブラジルで種牡馬として成功した。全妹のフルートアンシャンテはパリ大賞典で2着になり、ドーヴィル大賞典に勝ったが、むしろ大種牡馬リュティエの母として知られている。なお、両馬の半弟のガーサントは日本のリーディングサイヤーである。 また、ブランブル(Bramble)はイギリスに買われて イギリスで5勝をあげ、トリニダード・トバゴへ輸出されて多くの活躍馬を出した。 なお1933年の凱旋門賞優勝馬クラポム(Crapom)の父もCranachというが、こちらはイタリア産、1923年生まれの同名異馬である。
※この「クラナック」の解説は、「ハリーオン系」の解説の一部です。
「クラナック」を含む「ハリーオン系」の記事については、「ハリーオン系」の概要を参照ください。
- クラナックのページへのリンク