クラッドバスターとモンスタートラックの系譜
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「クラッドバスター」の記事における「クラッドバスターとモンスタートラックの系譜」の解説
現在ではラジコン界で隆盛を誇るモンスタートラックのカテゴリーだが、1987年当時の日本では同社のトヨタ・ハイラックス4WDハイリフトやブラックフット/モンスタービートル、ランチボックスなどのほかは、京商のビッグブルートや東京マルイのビッグベアーダッツンなど種類が限られていた。このうち趣味性の高いハイラックスを除いては実車とは異なる後輪駆動方式を採用しているが、これは4WDにするとメカニズムが複雑で価格の高騰を招く、ユーザー需要が不確実などの理由があったと思われる。まだまだオフロードバギーが全盛の時代であり、メーカーもモンスタートラックにはそれほど精力を傾けられない時代だった。 このような状況下で発表されたクラッドバスターはどの競合製品と比べても一回り大きく、またツインモーター四駆と四輪操舵というメカニズムが画期的だった事もあり、初公開された第26回静岡ホビーショーでは驚きの声を持って迎えられ、商業的にも成功した。 この影響は大きく、京商がビッグブルートをベースとしながらもツインモーター式の四駆、四輪操舵を実現したダブルディア(double dare)を1988年に発売し追随した。このクラッドバスターを強く意識したと思われるマシンは、見た目は良かったものの完成度やブランド力の差もあり商業的な成功を収めるには至らなかった。アメリカMRP社もHIGH ROLLERというよく似た製品を発売するなど、クラッドバスターがラジコン界に与えた影響は大きい。
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