クラッシュパッドと安全対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 10:08 UTC 版)
「ボルダリング」の記事における「クラッシュパッドと安全対策」の解説
墜落時の安全のためにクラッシュパッドという、携帯式のマットを使用する。 クライミング用シューズは、歩く事を前提としていないので、足のアーチの機能が由々しく限定される。緩衝材も靴底に無いため、墜落時に踵などを負傷する危険性がある。クラッシュパッドの使用により踵や腰への負傷を予防する事ができ、特に前倒壁においては墜落時における背中や頭部への直撃を防ぐ事ができる。クラッシュパッドは携帯性を重視しているので、墜落時の衝撃を吸収するまでの機能は無い。あくまで怪我防止のための補助具として使用する。 複数人でボルダリングを行う場合、スポッターと呼ばれる補助を行う者が付くことがある。スポッターは墜落時に肩を押す事で、頭部からの墜落を防ぐ。また傾斜地ではクラッシュパッドごと滑り落ちない様に支える事もある。スポッターには、登攀中はクライマーに触れない、墜落時に自らが下敷きにならない、などの注意が必要となる。複数人でボルダリングを行うことにより、前記のようなスポッターによる補助のほか、各自が持ち寄ったクラッシュパッドを重ねることなどによる安全性の向上が期待できる。 ボルダリングでの墜落は、地面まで落ちる事が前提だが、落ちる前に自ら飛び降りる事で墜落時の体勢を立て直し危険を回避できる。
※この「クラッシュパッドと安全対策」の解説は、「ボルダリング」の解説の一部です。
「クラッシュパッドと安全対策」を含む「ボルダリング」の記事については、「ボルダリング」の概要を参照ください。
- クラッシュパッドと安全対策のページへのリンク