クサナギカズラとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > クサナギカズラの意味・解説 

クサナギカズラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/10 15:53 UTC 版)

クサナギカズラ
Asparagus asparagoides
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: キジカクシ目 Asparagales
: キジカクシ科 Asparagaceae
亜科 : クサスギカズラ亜科 Asparagoideae
: クサスギカズラ属 Asparagus
: クサナギカズラ A. asparagoides
学名
Asparagus asparagoides (L.)
英名
Smilax Asparagus
図版

クサナギカズラ Asparagus asparagoides (L.) は、クサスギカズラ属の植物の1つで、観賞用に栽培されるアスパラガスの1つである。仮葉が幅広く、普通の葉のように見える。

特徴

蔓性常緑多年草で、は紡錘形に肥大する[1]は細くてよくを出し、他物に巻き付いて登るように伸び、長さは2-3mに達する。仮葉は互生し、長さは3cm程度、卵円形で先端が尖り、平行脈が走る[2]。葉には光沢がある[1]

花期は冬[1]は細い花柄の上に2-3個ついて、緑白色で芳香がある。液果は暗紫色に熟し、1-3個の種子を含む[2]

名前について

種小名の語尾は「○○もどき」の意味なので、この学名を素直に解釈すると、『アスパラガスに似ているがアスパラガスではないアスパラガス』という奇妙なものとなってしまう。これは、原記載の時、リンネは本種をクサスギカズラ属ではないと判断し、 Medeola asparagoides と命名し、後に本属に移ったことによる。ちなみに本種の異名には Asparagus medeoloides というのがあり、なおさらにややこしいことになっている。この種がサルトリイバラ科シオデ属Smilax)と判断されたこともあり、シノニムには Smilax asparagoides hortというのもある。

園芸分野では学名仮名読みのアスパラガス・アスパラゴイデスも通るが、他にアスパラガス・スマイラックスが使われることもある。これは本種の葉がシオデ属のそれに似ているために、その属名Smilax を英語読みして使っているのである。英名もこれに当たる Smilax Asparagusである。更に旧属名の仮名読みであるメディオラが使われることもある[3]

和名は草竹柏葛の意。[4]

分布

南アフリカ原産[1]

利用

観葉植物として栽培される。蔓性なので釣り鉢や行灯仕立て(鉢の上に枠を立てて絡ませる)にするほか、切り花としても利用する。日本には明治10年頃に渡来した[1]。葉の光沢が美しいもので、利用法としては、テーブルデコレーション、ブーケコサージなども挙げられる[5]

出典

  1. ^ a b c d e 本田他監修(1984),p.561
  2. ^ a b 『園芸植物大事典 1』,(1994),p.88
  3. ^ この項は『園芸植物大事典 1』,(1994),p.88
  4. ^ 最新園芸大辞典p.170
  5. ^ 浅山他(1977),p.147

参考文献

  • 本田正次他監修、『原色園芸植物大圖鑑』、(1984)、北隆館
  • 『園芸植物大事典 1』、(1994)、小学館
  • 浅山英一他、『原色図譜 園芸植物 温室編』、(1977)、平凡社



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クサナギカズラ」の関連用語

クサナギカズラのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クサナギカズラのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクサナギカズラ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS