ギブズ、ブライト&カンパニー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/15 22:13 UTC 版)
「ウィリアム・ギブズ (実業家)」の記事における「ギブズ、ブライト&カンパニー」の解説
ウィリアムは自身のおじであるジョージ・シニアから船舶業の分け前を受け取っており、ジョージ・シニアが亡くなったところで、会社の名前を「ギブズ、ブライト&カンパニー」(英: Gibbs, Bright & Co.)と改めた。この会社はブリストル・リヴァプールを拠点としており、ジョージ・ギブズ・ジュニア(ジョージ・シニアの息子でウィリアムのいとこ、経営担当)、ウィリアム・ギブズ、ロバート・ブライト(英: Robert Bright)が共同設立者となった。会社は "Great Western Steam Shipping Company" (en) (意味:西部蒸気船会社)など、多数の会社の船舶斡旋業を取り扱った。この "Great Western Steam Shipping Company" は、イザムバード・キングダム・ブルネルの制作した SS Great Britain 号 (en) などを保有していた会社である。SS Great Britain 号がアイルランド西岸へ航行した後、会社は船舶を取得して全面的な修繕を施し、これから30年以上英国とオーストラリアを結ぶ移民船として運航させた。1882年に SS Great Britain 号は、ばら荷の石炭を運搬する帆船に作り替えられたが、1886年に船上で出火事故を起こした。この後フォークランド諸島のスタンリー港に入港して検査を行い、修理不能なほど損傷を受けていると判断された。船はフォークランド諸島会社(英語版)に売り払われ、1937年まで洋上に浮かべて石炭貯蔵用のハルクとして使われていたが、この年にスパロウ入り江(英: Sparrow Cove)まで牽引され、沈められて廃棄された。 1881年、ウィリアムが亡くなってロバート・ブライトが引退した後、ギブズ、ブライト&カンパニーはアントニー・ギブズ&サンズに吸収された。
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