ガボン(オクロ)の原子炉跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:51 UTC 版)
「古代核戦争説」の記事における「ガボン(オクロ)の原子炉跡」の解説
「オクロの天然原子炉」も参照 1972年、フランス原子力庁はガボン共和国オクロのウラン鉱床を分析して、ウラン235(自発核分裂する)とウラン238(自発核分裂しない)の同位体比の異常性を発見し、この原因が約20 - 25億年前に連鎖反応が自然発生し、「天然原子炉」が形成されたためと結論付けた。 連鎖反応を維持するには、ウラン235が臨界量必要であるが、現在の天然存在比は約0.71%と、高品位のウラン鉱石でも不十分で人工濃縮を必要とする。しかし、半減期7億年のウラン235は7億年前には今の2倍、14億年前は4倍存在し、当時の存在比は約6%程度と試算できる。この超高品位のウラン鉱脈に地下水が浸透し、水が減速材となって、連鎖反応を進行させたと考えられている。 ところが、いい加減なメディア報道によってこれが「有史以前の超古代文明人が残した太古の原子炉跡」ではないかと話題にされ、さらには「原子炉があったのなら核爆弾もあったはず」だと思い込む者まで現れ、古代核戦争関連の書籍において、論拠とされる例が見られる。
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