カーライク
乗用車のような、トラック的ではないという意味で、とくにアメリカで用いられるデザイン表現、評価用語。おもに乗用車の車台を利用したミニバンやSUVの表現に使う。アメリカでは自動車の区分としてcar(乗用車)とtruck(ピックアップ、SUV、バン)を明確に区分している。これは自動車の総称をvehicle(運送、運搬手段)、またはcarとtruck(乗用車とトラック)としていることからもわかる。この区分によると、ミニバンはトラックに分類されるが、おもな目的は乗用であり、最初に開発されたクライスラーのミニバンは、乗用車の車台ベースでつくられ、カーライクを開発のコンセプトのひとつとして掲げてきた。一方SUVは、本来トラックのシャシーをベースとして開発され、頑丈さと力強さを特徴としたが、トヨタRAV4、ホンダCRVが乗用車の車台ベースのミニSUVという新しい商品を開発したため、カーライクSUVというひとつのタイプが定着した。これは、より大きく上級のジープ・グランドチェロキー、レクサスRX300(日本名ハリアー)などもフレームレスボディを採用するなど、乗用車的な構成になり人気を博したことから、その傾向はますます拡大している。
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