カリュズ王アメロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 13:46 UTC 版)
クセートゥラはタサイドンと契約した。するとタサイドンの妖術によって、過去が再演され、アメロはシャタイルに戻っていた。山羊飼いクセートゥラも、荒廃したシャタイルも、タサイドンとの契約も、アメロは夢のように忘れ果てた。 平和で潤沢なカリュズ国で、アメロは王として治世し、長きにわたって繁栄の時代を築きながら、贅沢に暮らす。しかしあるときを境に、王国に苦難がふりかかる。疫病や賊がはびこり、飢饉と旱魃が国土を荒らす。アメロは王ではあったものの、才覚には乏しく、何もできずに悲嘆にくれるのみ。アメロは望みを失い、王であることが煩わしい重荷となる。 ある日、宮殿に山羊飼いを名乗る笛吹き男が現れる。「褒美はいらないが、いずれ私の望むものを頂戴する」という男の奏でる音色に、アメロは魅せられ、山羊飼いとなる己を幻視する。アメロは玉座を放棄することを決意して、笛吹きに彼の国に案内するように言い、宮殿を離れる。すると突然、闇がたれこんでくる。
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