オープンリールMTR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/02/19 09:42 UTC 版)
「マルチトラック・レコーダー」の記事における「オープンリールMTR」の解説
ワイヤーレコーダーやレコードと異なり、アナログテープレコーダーは幅広のテープを用い、複数の磁気ヘッドをテープの幅方向に並べることによって、多くの独立したトラックを持つことができる。業務用としては最大で2インチ幅のテープを用いて16あるいは24トラックの録音再生を行う物が一般的であった。1960年代半ばには、1/4インチ幅テープを用いたオープンリール式の4トラックの機種が登場した。ティアック(TEAC)社の80-8に代表される1/2インチ8トラックの機種や、フォステクス(FOSTEX)社の1/4インチ8トラックの機種は小さな録音スタジオに至るまで広く用いられた。業務用では最大でテープ幅2インチで40トラックの物まで実用化されたが、テープ幅に対してトラックが多くなるとS/N悪化や歪み増加が無視できなくなり、対策としてノイズリダクションシステムが用いられるようになった。また、32トラックを超えるレコーダーは機械への負担の大きさから故障が多かったため、24トラック機が業界標準となった。
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