オーソドックス・ディフェンスとは? わかりやすく解説

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オーソドックス・ディフェンス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/01 23:54 UTC 版)

オーソドックス・ディフェンス
a b c d e f g h
8 8
7 7
6 6
5 5
4 4
3 3
2 2
1 1
a b c d e f g h

オーソドックス・ディフェンス (Orthodox Defense) は、チェスオープニングの1つで、クイーンズ・ギャンビット・ディクラインド (1.d4 d5 2.c4 e6) の一変化である。1.d4 d5 2.c4 e6 3.Nc3 Nf6 4.Bg5 Be7 5.e3 0-0 6.Nf3 Nbd7 7.Rc1 c6で出来た形がオーソドックス・ディフェンスの基本形である[1]

スラブ・ディフェンスからの手順前後でこのオープニングになることもある[2]。その場合の手順は1.d4 d5 2.c4 c6 3.Nf3 Nf6 4.Bg5で[3]、その後数手遅れて基本形と同じ形になる。

目次

基本形に至るまでの変化

基本形までの手順中白の3手目では3.Nf3と指す手もある[4]。その後黒が3.… Nf6と指せば4.Bg5 Bb4+と進行しヴィエナ・ヴァリエーションに変化する[4]

黒の3手目で3.… c5と指せばタラッシュ・ディフェンスに変化する[4]

白の4手目で4.Nf3と指せば黒に4.… Bb4と指されラゴズィン・システムに変化する[4]

黒の4手目で4.… Nbd7と指せばケンブリッジ・スプリングス・ヴァリエーションに変化する[4]

黒の5手目で5.… h6と指せば6.Bh4 b6と進行しボンダレフスキー・マカゴノフ・システムに変化する[4]

黒の6手目で6.… h6と指せば7.Bh4 Ne4と進行しラスカー・ディフェンスに変化する[5]。この手順中黒の7手目で7.… b6と指せば手順前後でボンダレフスキー・マカゴノフ・システムに変化する[5]

基本形からの変化

8.Bd3 dc 9.Bxc4 Nd5 10.Bxe7 Qxe7 11.0-0 Nxc3 12.Rxc3 e5 13.Qc2 ed 14.ed Nb6 15.Bb3 Qf6 16.Rc5 Bg4 17.Ng5 g6 18.Qe4 Bf5 19.Qf4[6]

この手順は1961年に対局されたリベルゾン対ラザレフ戦で指された手である[6]

白の8手目では他に8.Qc2や8.a3と指す手がある[6]。8.Qc2と指すと8.… Ne4 9.Bxe7 Qxe7 10.Nxd4 de 11.Qxe4 Qb4+ 12.Nd2 Qxb2と進行し[6]、8.a3と指すと8.… Ne4 9.Bxe7 Qxe7 10.Qc2 Nxc3 11.Qxc3 Re8 12.Rd1 dcと進行する[6]

白の11手目では他に11.Ne4と指す手もある[6]

白の13手目では他に13.deと指す手もある[6]。以下13.… Nxe5 9.Nxe5 Qxe5と進行する[6]

黒の13手目では他に13.… e4と指す手もある[6]

黒の14手目では他に14.… Nf6と指す手もある[6]

リベルゾン対ラザレフ戦では黒のラザレフが19手目で19.… Rad8?と指したため27手でラザレフが投了したが[6]、黒の19手目では19.… Kg7と指すのが好手である[6]。g8にある黒のキングはb3にある白のビショップに睨まれているのでビショップの利き筋からキングを外す方が良い[6]

参考文献

脚注・出典

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  1. ^ 『定跡と戦い方』、127-129頁。
  2. ^ 『やさしい実戦集』、114頁。
  3. ^ 『やさしい実戦集』、112-114頁。
  4. ^ a b c d e f 『定跡と戦い方』、129頁。
  5. ^ a b 『定跡と戦い方』、129-130頁。
  6. ^ a b c d e f g h i j k l m 『定跡と戦い方』、136頁。
  7. ^ ISBNコードは新装版のもの。



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