オルトギ酸トリメチルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > オルトギ酸トリメチルの意味・解説 

オルトぎ酸トリメチル

分子式C4H10O3
その他の名称オルトぎ酸メチル、Trimethoxymethane、Methyl orthoformate、Trimethyl orthoformate、メトキシメチラール、Methoxymethylal、Orthoformic acid trimethyl ester、Orthoformic acid trimethyl、3-Methoxy-2,4-dioxapentane
体系名:3-メトキシ-2,4-ジオキサペンタン、オルトぎ酸トリメチル、トリメトキシメタン、オルトギ酸トリメチル


オルトギ酸トリメチル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/24 09:00 UTC 版)

オルトギ酸トリメチル
Trimethyl orthoformate[1]
識別情報
CAS登録番号 149-73-5 
PubChem 9005
ChemSpider 8655
特性
化学式 C4H10O3
モル質量 106.12 g mol−1
外観 無色の液体
匂い 刺激臭[2]
密度 0.97 g/mL
融点

-53 °C

沸点

101–102 °C

有機溶媒への溶解度 エーテル、アルコール、ベンゼンに可溶[2]
危険性
Sフレーズ S9 S16 S26
引火点 15℃
発火点 255℃[2]
関連する物質
関連する異性体 C4H10O3を参照
関連物質 オルトギ酸トリエチル
オルト酢酸トリメチル
オルト酪酸トリメチル
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

オルトギ酸トリメチル(オルト ギさんトリメチル、: Trimethyl orthoformate)は、最も単純なオルトエステルである。有機合成化学において、アルデヒド保護基を導入する際の試薬として使用される。アルデヒドとオルトギ酸トリメチルとの反応により、アセタールが生じる。一般に、塩酸を用いて脱保護することができる。

工業的には、シアン化水素メタノールから製造される[3]

オルトギ酸トリメチルはメトキシメチレン基や複素環式化合物を作る際に有用な構成要素となる。RNH2からR-NH-CHOを作る際など、求核性の基材にホルミル基を導入できる。農業用殺菌剤アゾキシストロビン英語版や、フロキサシン系の医療用抗菌剤をはじめとする医薬品の中間体の製造にも活用されている[3]

脚注

  1. ^ Trimethyl orthoformate at Sigma-Aldrich
  2. ^ a b c オルトギ酸トリメチル東京化成工業
  3. ^ a b Ashford's Dictionary of Industrial Chemicals, Third edition, 2011, ISBN 978-0-9522674-3-0, page 9388


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オルトギ酸トリメチル」の関連用語

オルトギ酸トリメチルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オルトギ酸トリメチルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオルトギ酸トリメチル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS