オルトギ酸トリエチル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/08/24 07:50 UTC 版)
オルトギ酸トリエチル Trimethyl orthoformate | |
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Diethoxymethoxyethane | |
別称 トリエトキシメタン | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 122-51-0 |
PubChem | 31214 |
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特性 | |
化学式 | C7H16O3 |
モル質量 | 148.2 g mol−1 |
外観 | 無色ないしごく薄い黄色の液体 |
密度 | 0.891 g/mL |
融点 | -76 °C, 197 K, -105 °F |
沸点 | 146 °C, 419 K, 295 °F |
危険性 | |
MSDS | Fischer Scientific |
引火点 | 35℃[1] |
半数致死量 LD50 | 2920mg/kg(ラット、経口)[1] |
関連する物質 | |
関連する異性体 | C7H16O3を参照 |
関連物質 | オルトギ酸トリメチル オルト酢酸トリエチル オルト酪酸トリエチル |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
オルトギ酸トリエチル(オルト ギさんトリエチル、英: Triethyl orthoformate)は、ギ酸のオルトエステルである。工業的には、シアン化水素とエチルアルコールから製造される[2]。
下記のように、ナトリウムエトキシドとクロロホルムからも調製できる[3]。
- CHCl3 + 3 Na + 3 EtOH → HC(OEt)3 + 3/2 H2 + 3 NaCl
グリニャール試薬とオルトギ酸トリエチルを反応させてアルデヒドを得る、ボドロウ・チチバビンのアルデヒド合成に使用される[4]。
脚注
- ^ a b オルト酢酸トリメチル(東京化成工業)
- ^ Ashford's Dictionary of Industrial Chemicals, Third edition, 2011, page 9288
- ^ W. E. Kaufmann and E. E. Dreger (1941), “Ethyl orthoformate”, Org. Synth. Coll. Vol. 1: 258.
- ^ a b G. Bryant Bachman (1943), “n-Hexaldehyde”, Org. Synth. Coll. Vol. 2: 323.
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