エンベロープ【envelope】
読み方:えんべろーぷ
1 封筒。
2 包むもの。覆い。
3 ヘルペスウイルス、インフルエンザウイルス、ヒト免疫不全ウイルス、B型・C型肝炎ウイルスなどの表面を覆う膜。
4 電子メールのプロトコルの一つSMTPで用いられる制御情報。宛先や差出人アドレスなどの情報が記述される。この情報に基づいて、メールサーバーで動作するMTAにより適切なサーバーに転送される。
[補説] 3は、宿主の細胞内で増殖したウイルスが、宿主細胞の細胞膜や核膜をまとって外に飛び出すことによって形成される。表面にはスパイクとよばれる糖たんぱく質の突起があり、宿主細胞への侵入などに重要な役割を果たす。脂溶性のため、アルコールや中性洗剤などで破壊することで感染性を失わせることができる。
エンベロープ
(エンヴェロープ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/13 16:04 UTC 版)
エンベロープ(envelope)とは、封筒を意味する。以下はだいたいどれもその意味からの派生である。
- エンベロープ (ウイルス) - 一部のウイルス粒子にある膜状の部分構造
- エンベロープ (コブクロの曲) - コブクロのシングル
- フロッピーディスクの、磁性体が塗布・蒸着された円盤を入れた、正方形状の薄い樹脂製のカバーのこと[1](3.5インチなどではそれより厚い、硬質のケースのものもある)。あるいは、さらにそれの外側にあたる、保管時用の1方向が開いた(紙製が多かった)袋のことを指していることもある。
- 包絡線のこと
- 電子メールをSMTP通信で転送する際に伝達される送信元と送信先の情報
- 音声や電気の波形のピークが描く曲線。シンセサイザーの音色のエンベロープについてはADSRを参照。
- 軟式飛行船や半硬式飛行船で浮揚ガスを収めるガス袋
脚注
- ^ 内部に、不織布による内張りがある。
関連項目
- Wikipedia:索引 えん#えんへ
- エンヴェロープのページへのリンク