エンキョク

デジタル大辞泉

えん‐きょく〔ヱン‐〕【^×婉曲】

読み方：えんきょく

［形動］［文］［ナリ］言いまわしが穏やかでかど立たないさま。露骨でなく、遠まわしに言うさま。「申し出を—に断る」「—な表現」

えん‐きょく【宴曲】

読み方：えんきょく

鎌倉中期から室町時代にかけて、貴族・武家・僧侶の間で流行した歌謡の一。院政時代の雑芸(ぞうげい)・今様(いまよう)の系統を引き、これに天台声明(しょうみょう)の節まわしを取り入れたもの。作者には天台宗の僧、明空・月江などがいる。内容は物尽くし、道行きの歌で、多くは七五調。初めは伴奏なしの扇拍子で、のちには尺八の伴奏で歌われた。早歌(そうか)。

難読語辞典

婉曲

読み方：エンキョク（ｅｎｋｙｏｋｕ）

遠回しに、それとなく表現するさま

歴史民俗用語辞典

宴曲

読み方：エンキョク（ｅｎｋｙｏｋｕ）

鎌倉・室町時代の中世歌謡、早歌（そうが）通称。