エルンスト・トマス時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 20:47 UTC 版)
「ダルムシュタット夏季現代音楽講習会」の記事における「エルンスト・トマス時代」の解説
1970年代から1980年代にかけては、フライブルク音楽大学を中心とするヘルムート・ラッヘンマンやブライアン・ファーニホウなどの新たな世代の作曲家が講師として活躍し、ハリー・ハルブライヒらが理論を支えポスト構造主義や新しい複雑性など新たな潮流をこの講習会で発信するきっかけともなった。前者をラッヘンマン楽派、後者をフライブルク楽派とも呼ぶ。1980年代以降は国際化がさらに推し進められ、前衛不毛と称された国々から次々と賞を狙う音楽家がダルムシュタットに集った。名ヴァイオリニストのアーヴィン・アルディッティは中学生で講習会に参加し、その数十年後にはヴァイオリンの講師として後進を指導している。 1970年代に入ると、シュトックハウゼンやブーレーズといった有名作曲家が教える時間を確保する事が難しくなったため、隔年開催へ移行した。1969年までは奇数年にも開催があったが、現在は偶数年に行われている。Covid-19により2020年度の会は2021年に持ち越しになった。
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