エルガー・ハワースとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > エルガー・ハワースの意味・解説 

エルガー・ハワース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/23 07:17 UTC 版)

エルガー・ハワース
基本情報
生誕 (1935-11-04) 1935年11月4日
出身地 イギリススタッフォードシャー
死没 (2025-01-13) 2025年1月13日(89歳没)
ジャンル クラシック音楽
職業 指揮者作曲家トランペット奏者
担当楽器 トランペット

エルガー・ハワース(Elgar Howarth, 1935年11月4日 - 2025年1月)は、イギリス指揮者作曲家トランペット奏者である。

経歴

ハワースは、スタッフォードシャーカノック英語版[1]に生まれた。1950年代からマンチェスター大学と、マンチェスター王立音楽院[2]において学んだ。ここで彼は、ハリソン・バートウィッスルアレクサンダー・ゲールピーター・マックスウェル・デイヴィスジョン・オグドンらとともに「マンチェスター楽派[注釈 1]」と呼ばれる音楽グループを結成した[4] 。彼は、英国の主要オーケストラ全てをはじめ、世界中のオーケストラと共演してきた。1985年から1988年にかけて、オペラ・ノース英語版の首席客演指揮者を務め、2002年から2004年まではミュージック・アドヴァイザーを務めた。ヤニス・クセナキスの《シナファイ》《アウロラ》《アンティクトン》[5]の演奏でも知られており、2015年現在はデッカ・レーベルで復刻販売されている[6]

2025年1月13日に訃報が発表された。89歳没[7]

オペラ指揮者としての活動

ハワースは1962年コヴェントリーにおいて、マイケル・ティペットオペラプリアモス王英語版》の初演を指揮した[8][9]。多くのオペラを指揮し、初演している。1978年にはジェルジ・リゲティのオペラ《ル・グラン・マカーブル[10]を初演し、また、リゲティの許可を得て「死者のミステリー」を編作[11]した。また、ハリソン・バートウィッスルの《オルフェウスの仮面》[12]、《Yan Tan Tethera[13]、《ガウェイン英語版[14]、《The Second Mrs Kong[15]の4作を初演した。

作曲活動

作曲家兼元トランペット奏者として、ハワースは主に金管楽器のための作品を手がけた。スウェーデンのトランペット奏者ホーカン・ハーデンベルガーは、ハワースの《コルネット協奏曲》、《カント》、《カプリッチョ》を含め、幾つかの作品を初演している。ブラス・バンドの中で育った彼は、この編成への関心を保ち続けている。ハワースはブラス・バンドの現代的なレパートリーに多大な貢献をした。彼の作品の多くはグライムソープ・コリアリー・バンド[16]Eikanger-Bjørsvik bandによって録音されている。作品のコピー[17]は、イースト・アングリア大学音楽部門[18]に保管されている。

トランペット奏者としての活動

ハワースはトランペット奏者としてロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団、のちロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団に在籍し、後者では首席奏者を務めた。フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブルにも参加し、同団体で数多くの編曲や指揮も行っている。その他、ロンドン・シンフォニエッタにも参加していた。ハワースはビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」にも、トランペット奏者として参加していた[19]

脚注

注釈

  1. ^ 表立って彼らが共闘していたのは1950年代である[3]

出典

  1. ^ A composer has been honoured by the University of Huddersfield for his services to classical music.”. news.bbc.co.uk. BBC. 2020年8月22日閲覧。
  2. ^ 王立ノーザン音楽大学英語版の前身
  3. ^ What was The Manchester School and which composers were involved?”. www.classical-music.com. 2025年1月25日閲覧。
  4. ^ Elgar Howarth. Royal Academy of Music.
  5. ^ Label: Decca ASIN: B00CLUCQVS
  6. ^ IANNIS XENAKIS”. www.deccaclassics.com. 2025年1月25日閲覧。
  7. ^ Death of Elgar Howarth” (英語). 4barsrest (2025年1月13日). 2025年1月14日閲覧。
  8. ^ その数年後にはイングリッシュ・ナショナル・オペラでも指揮している
  9. ^ Clark A. King Priam (review of English National Opera at the London Coliseum November 1999). Opera, January 2000, Vol 51 No 1, p104-107.
  10. ^ Wergoに吹き込まれた初演稿、現在流布されている改訂版とは別
  11. ^ Schott ;Order number: ED 8210
  12. ^ イングリッシュ・ナショナル・オペラ1986年
  13. ^ オペラ・ファクトリー(1986年
  14. ^ ロイヤル・オペラ・ハウス1991年
  15. ^ グラインドボーン音楽祭1994年
  16. ^ Elgar Howarth. Grimethorpe Colliery Band.
  17. ^ 一部の注釈を含む
  18. ^ School of Music. University of East Anglia.
  19. ^ Elgar Howarth”. www.the-paulmccartney-project.com. 2025年1月25日閲覧。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「エルガー・ハワース」の関連用語

エルガー・ハワースのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



エルガー・ハワースのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエルガー・ハワース (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS