エブリイ・プラス
スズキ初の軽乗用セミキャブオーバー車であるエブリイ・ワゴンをベースに、1.3Lエンジンを搭載した5ナンバー車。1999年6月に発売した。軽エブリイ・ワゴンの寸法はホイールベース2350mm、全長3395mm、全幅1475mm、全高1870mmだが、プラスはホイールベースを変えず、全長は280mm長い3675mm、全幅は30mm広く1505mm、全高が1995mmとなった。全長の増加分はバンパーの大型化によるもので、ボディは拡幅していない。エンジンは1.3Lのオールアルミ製直4・SOHC・16バルブの85ps・LEVタイプ。エンジンの搭載方法はミッドシップで、ミッションは4速ATだけ。駆動は後2輪方式と4WDがあった。4WDはアキシャル・プランジャー・ポンプ・カップリングⅡというシステムを使用。これは新しい方式で、軸方向に多くのプランジャーを配し、駆動力を自動的に配分するというもの。ロックアップ機構もあり、後輪のひとつが雪道などでスタックしても脱出できる能力が高くなった。シート配置は2・2・3の定員7名。ドアは4つで、後席ドアは左右ともスライド式。
2000年5月に、外観の質感向上をはかり、シート関係の快適性を高めるなどの改良を行った。具体的には、フォグランプやリヤコンビネーションランプのマルチリフレクタータイプ採用、3列目シートのヘッドレスト装着、シート表皮の変更など。しかし、ランディの発表(2001年5月)で、その使命を終えた。
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