エジプトピテクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/18 07:51 UTC 版)
エジプトピテクス | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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![]() エジプトピテクスの復元図
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Aegyptopithecus Simons, 1965 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Aegyptopithecus zeuxis Simons, 1965 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
種 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エジプトピテクス Aegyptopithecusはヒト上科(類人猿)とオナガザル科(旧世界ザル)が分岐するより前に見つかった、初期の化石狭鼻猿である。単型で、約3800万年前の漸新世初期に生息していたAegyptopithecus zeuxisただ1種のみを含む。[1] 本種は現在の新世界ザルに似ており、体長56-92 cmでホエザルと同じくらいの大きさだった。エジプトピテクスの化石はエジプトのJebel Qatrani 累層 (Jebel Qatrani Formation, Gebel Qatrani Formation)で見つかっている。エジプトピテクスは狭鼻猿類のステムグループで、始新世と中新世の化石を繋ぐ重要なリンクだと考えられている[2]。学名(属名)はギリシャ語Αίγυπτος「エジプト」およびπίθηκος「猿」に由来する。
Aegyptopithecus zeuxisは、頭蓋-歯 (craniodental)および頭蓋より後方の化石(postcranial remains)に基づく絶滅霊長類のなかで、最もよく知られているものの一種となった。[2]。
発見と分類
エジプトピテクスは1966年、Elwyn Simonsによって中央エジプトのファイユーム県に位置するJebel Qatrani 累層から発見された[3][4]。本種の化石は発見された際には、累層の初期の分析に基づいてもともと3330万年前から3540万年前のものだと思われていたが、2006年のErik Seiffertによる分析により、より最近の証拠に基づいて、この累層の年代は2950万年前から3020万年前の間に修正されるべきだと結論づけられた[1]。
本属 Aegyptopithecusを有効と認めるかどうかは議論があり、Propliopithecus属に所属させる場合もある[4][5]。エジプトピテクス属 Aegyptopithecusを独立した属として認める場合、名義種 A. zeuxisのみが属する[4]。本種のタイプ標本は CGM26901である[3]。種小名も含めた学名の意味は、「繋ぐエジプトの猿」である。
形態
本種の歯式は
- Aegyptopithecus 、Archaeology.infoサイト
- Fleagle JG; Simons EL (October 1982). “The humerus of Aegyptopithecus zeuxis: a primitive anthropoid”. Am. J. Phys. Anthropol. 59 (2): 175–93. doi:10.1002/ajpa.1330590207. PMID 6816072.
- Aegyptopithecus zeuxis 、デューク大学のサイトの段落と写真。
- Aegyptopithecus zeuxis 、members.tripod.comの記事
- “Paranasal sinus anatomy of Aegyptopithecus: Implications for hominoid origins”. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99 (12): 8454–6. (June 2002). doi:10.1073/pnas.092258699. PMC 123088. PMID 12060786 .