エクスハウスティブ・バロット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 09:19 UTC 版)
「決選投票」の記事における「エクスハウスティブ・バロット」の解説
エクスハウスティブ・バロット(exhaustive ballot)は徹底的(exhaustive)な決選投票の方式。小選挙区制(単数選出のための投票)で用いられる方式である。有権者は候補者の中から一人に一票を投じる。投票の過半数によって支持されている候補者がいない場合は、投票数が最も少ない候補者が除外され、さらに投票が行われる。このプロセスが1人の候補者が多数派になるまで必要なだけの投票が繰り返される。二回投票制と異なり、有権者は三回以上の投票が必要になることもある。したがってエクスハウスティブ・バロットは大規模な公職選挙では使用されない。首相の選挙や議会の議長を決める選挙など、高々数百人の有権者の選挙で使用される。IOC総会でのオリンピックの開催地の決定など3以上の候補から一つを選ぶ決議の決定、FIFAワールドカップ開催地の決定などでも使用されている。二回投票制よりも票割れを防ぐ効果は高い。一回の投票でこれと同じ結果になるように目指したのが優先順位付投票制こと即時決選投票制である。
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