エアロダイナミックスタイル
1970年代の2度にわたるオイルショックでガソリン価格が急高騰した。その結果とくに影響を強く受けた欧州では、空気力学的にうまく処理した形態への関心が高まっていった。これはアメリカでもCAFE(アメリカ連邦政府が燃費削減のために定めた自動車メーカー各社の企業平均燃費)への有効な対策として急速に関心が高まり、世界的な規模へと拡大した。この動きを啓蒙、促進させた2つの動きがあった。ひとつは欧州フォードが79~84年にかけて毎年発表した、空力性能向上コンセプトカーのプローブシリーズである。一方、ヨーロッパでは81年、フランクフルトショーにおいてドイツの各メーカーがAUTO2000として発表した。これによって、80年代半ば以降の新型車には、空気抵抗係数の低減に裏づけられたエアロスタイルが定着した。
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