ウロコと運動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/24 02:16 UTC 版)
標本 FHSM VP-401 にはエクテノサウルスの皮膚の印象化石が明瞭に保存されており、外皮だけでなく動作と推進についても結論を導くことができる。ウロコは2.7×2.0ミリメートルであり、エクテノサウルスよりも小型のプラテカルプスの標本 LACM 128319 に見られる鱗(3.8×4.4ミリメートル)よりも遥かに小さい。 小型で堅く固定されたウロコの結合、および交互に交差した螺旋と縦方向の繊維束による複雑な編み目構造により、エクテノサウルスの胴部の前方が堅かったことが示唆されている。また、この体の部位が運動の間にも極めて堅く、他のモササウルス科の種と同様に尾ビレを振って推進力を得ていることが示唆されている。かつてモササウルス科の運動として有力な見解であった、体全身をヘビのようにくねらせる動作は不可能だった。
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