ウルボス2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 14:02 UTC 版)
「ウルボス (シドニー・ライトレール)」の記事における「ウルボス2」の解説
2014年3月27日、シドニーのライトレール路線であるインナーウエスト・ライトレールは、廃止された貨物線を再活用したダリッチヒル(Dulwich Hill)への延伸を実施した。これに合わせた列車本数の増加に対応するために導入されたのが、スペインのCAFが製造したウルボス2である。合計4両(2108 - 2111)が使用されたが、これらは全てスペイン各地の路面電車(ライトレール)から貸し出されたものであり、うち3両(2108 - 2110)は2012年に廃止されたベレス=マラガ・トラム、1両(2111)はセビリア・メトロの車両であった。 双方とも同一設計で作られた車両で、編成は既存の車両(バリオバーン)と同様に両運転台式の5車体連接車であったが、乗降扉は利用客が押しボタンで開く半自動式で、車内の座席もロングシートが設置されていた。これらの差異に加え、座席自体の固さや立席客向けの手すりの不足、走行時の揺れなど利用客からは多数の苦情が運営組織に寄せられる事態となった。これらの車両は後述する新造車両のウルボス3が導入するまでの繋ぎとして運用される予定のリース品であったが、最終的に計画よりも8ヶ月早く2014年7月までに運用を離脱し、全車とも同年11月にスペインに返却された。その後、かつてベレス=マラガ・トラムで使用されていた3両については、2016年の時点で同型車両が運行するセビリア・メトロへの譲渡が検討されている。 ウルボス2(2014年撮影) 併用軌道を走るウルボス2(2014年撮影) 延伸区間を走るウルボス2(2014年撮影)
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