ウラディーミル・ペスキンとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ウラディーミル・ペスキンの意味・解説 

ウラディーミル・ペスキン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/03 05:18 UTC 版)

ウラディーミル・ペスキンキリル文字Владимир Ананьевич Пескин, ラテン文字:Vladimir Ananevich Peskin, 1906年5月5日 - 1988年4月2日)は、ロシア作曲家

イルクーツク出身。父は革命派でスイスに亡命し、ペスキンも1914年から1916年までジュネーヴ音楽院で教育を受けた。1917年ロシア革命が発生すると一家は帰国し、ペスキンはイルクーツクの音楽学校に入った。1922年モスクワ音楽院に入学し、サムイル・フェインベルクピアノ作曲を師事した。しかし手を痛めてピアニストになることを断念し、作曲に専念することとなった。しかし1930年代に父がスターリン大粛清に遭い、母がカザフスタンに追放されると、家族の生活を支えるためバラライカオーケストラのピアニストとなり、後にトランペット奏者ティモフェイ・ドクシツェルのピアノ伴奏者となった。1937年にドクシツェルのために『トランペットとピアノのためのスケルツォ』を作曲し、これは後にトランペット協奏曲に改作された。この協奏曲は技術的に高度なトランペット協奏曲のレパートリーとして知られている。

作風は師のフェインベルクの他に、アントン・ルビンシュタインセルゲイ・ラフマニノフらの影響を受けている。

作品

  • トランペット協奏曲第1番(1948)
  • トランペットとオーケストラのためのコンチェルト・アレグロ(トランペット協奏曲第2番)
  • トランペット協奏曲第3番(1971)
  • クラリネット協奏曲
  • ホルン協奏曲
  • トランペットとピアノのためのメロディー
  • トランペットとピアノのための詩曲
  • ヴァイオリンとピアノのための詩曲
  • トランペットとピアノのためのノクチューンとスケルツォ

参考文献

  • Сергей Васильевич Болотин: Энциклопедический биографический словарь музыкантов-исполнителей на духовых инструментах. Издательство «Радуница», Москва 1995
  • Edward H. Tarr: East Meets West. Pendragon Press, Hillsdale, NY, 2003, ISBN 1-57647-028-8
  • Тимофей Докшицер: Трубач на коне. Издательство «Радуница», Москва 1996, ISBN 5-88123-010-8
  • Timofei Dokshizer: The Memoirs of Timofei Dokshizer. An Autobiography. The International Trumpet Guild, Westfield, MA, 1997.
  • Тимофей Докшицер: Пут к творчеству. Издательский дом «Муравей», Москва 1999, ISBN 5-89737-055-9
  • Анатолий Селянин: Тимофей Докшицер. In: Юрий Усов (1989): Портреты советских исполнителей на духовых инструментах. Советский Композитор, Москва 1989. ISBN 5-85285-016-0



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウラディーミル・ペスキン」の関連用語

ウラディーミル・ペスキンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウラディーミル・ペスキンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウラディーミル・ペスキン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS