ウェールズの赤竜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/12 07:39 UTC 版)
「ユーサー・ペンドラゴン」の記事における「ウェールズの赤竜」の解説
「赤い竜 (ウェールズの伝承)」も参照 ヴォーティガンは、その治世下において異民族であるサクソン人とともに暴政を敷く。そのため大陸に逃れていた反乱軍が次々結成され、とうとうヴォーティガーンは討ち死にした。 ヴォーティガーンの死後、ブリタニアを治めていたアンブロシウス・アウレリアヌスも殺された。その時アウレリアヌスの弟ウーゼルはサクソンとの戦いの最中に軍を率いていた。そのとき、突然空に明るく輝く大きな星が現れた。その星はまるで燃える火の竜のようであったと伝えられている。光の尾を引き、その一つはガリアを指し、もう一つはアイリッシュ海を指していたといわれている。 「一体あの彗星は何を意味するのか」 ユーサーは魔術師マーリンを呼んで尋ねた。 そこでマーリンは兄アウレリアヌスの死を告げ、悲しみにくれながらも、ブリテンの民がサクソンに勝たねばならぬこと、あの星の筋がユーサーに生まれるという息子が立派な王になることを示していること、子孫は皆ブリタニアを治めていくだろうということを語ったといわれている。 ユーサーは兄の死を嘆きつつもサクソンに勝利した。 新たなブリテンの王となった彼は、火の竜の星を記念して二匹の黄金の竜を作り、「ペンドラゴン」という称号で呼ばれるようになった。
※この「ウェールズの赤竜」の解説は、「ユーサー・ペンドラゴン」の解説の一部です。
「ウェールズの赤竜」を含む「ユーサー・ペンドラゴン」の記事については、「ユーサー・ペンドラゴン」の概要を参照ください。
- ウェールズの赤竜のページへのリンク