ウェルネオシュガーとは? わかりやすく解説

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ウェルネオシュガー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 02:44 UTC 版)

ウェルネオシュガー株式会社
WELLNEO SUGAR Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 2117
2011年10月3日上場
本社所在地 日本
103-8536
東京都中央区日本橋小網町14-1
住生日本橋小網町ビル
設立 2011年平成23年)10月3日
(日新製糖ホールディングス株式会社)
業種 食料品
法人番号 2010001142672
事業内容 砂糖その他食料品の製造販売
代表者 代表取締役会長 仲野真司
代表取締役社長 山本貢司
資本金 70億円
売上高 連結921億92百万円
(2024年3月期)
純利益 連結55億24百万円
(2024年3月期)
純資産 連結711億7百万円
(2024年3月)
総資産 連結959億18百万円
(2024年3月)
従業員数 連結644人(2024年3月)
主要株主 伊藤忠商事株式会社 37.78%
住友商事株式会社 25.32%
(2024年3月)
主要子会社 第一糖業株式会社 100%
株式会社日新ウエルネス 100%
外部リンク https://www.wellneo-sugar.co.jp/
特記事項:国際財務報告基準のため売上高は売上収益、純利益は親会社の所有者に帰属する当期利益、純資産は親会社の所有者に帰属する持分、総資産は資産合計
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ウェルネオシュガー株式会社: WELLNEO SUGAR Co., Ltd.)は、東京都中央区に本社を置く日本の製糖メーカーである。

概要

住友商事系列の日新製糖(カップ印)と伊藤忠商事子会社の伊藤忠製糖(クルルマーク)の経営統合により両社の持株会社として設立された。法人格は東証プライム上場の日新製糖(旧:日新製糖ホールディングス)のものを引き継いでいる。代表取締役会長には日新製糖会長の樋口洋一、代表取締役社長には伊藤忠製糖社長の山本貢司が就任した。伊藤忠製糖の親会社であった伊藤忠商事が出資比率35.9%で筆頭株主となっており、日新製糖の筆頭株主であった住友商事も24.1%の株式を保有する。

日新製糖と伊藤忠製糖の2022年3月期の連結売上高を合わせた金額は770億円となり、業界最大手であるDM三井製糖ホールディングスに次ぐ規模となる[1]

2024年10月1日、日新製糖と伊藤忠製糖を吸収合併し、事業会社となった[2]

経営統合の背景

日本国内の砂糖消費量は少子化や人口減、消費者の低甘味・低カロリー嗜好などにより減少傾向で推移していく中、新型コロナウイルスの感染拡大により令和元/2砂糖年度(2019年10月 - 2020年9月)の砂糖消費量は前年度比12万トン減の172万トンと大きく減少した。更に2021年に入ってからは原材料費やエネルギー価格が高騰し、3度にわたり出荷価格の値上げを行うもコストの上昇に追い付かず、収益の減少により経営環境は厳しさを増していった。2021年4月には業界最大手の三井製糖と業界2位グループである大日本明治製糖が経営統合を実施し、共同持株会社・DM三井製糖ホールディングスを設立。2022年10月には両事業子会社を合併し、DM三井製糖が誕生している[1]。 このような背景の中、日新製糖と伊藤忠製糖も2021年頃から経営統合の検討に入っており、日新製糖は家庭用、伊藤忠製糖は業務用がそれぞれの主力で、両者の工場の配置もバランスが良いことや共に研究開発に注力していることから統合により相乗効果が発揮できるとして統合の合意に至った[3]

沿革

  • 2011年10月 - 日新製糖株式会社(初代)と新光製糖株式会社の経営統合により共同持株会社・日新製糖ホールディングス株式会社として設立。日新製糖(初代)に代わり東京証券取引所市場第二部にテクニカル上場
  • 2013年4月 - 日新製糖(初代)および新光製糖を吸収合併し事業会社化。日新製糖株式会社(2代)に商号変更。
  • 2015年11月 - 東京証券取引所市場第一部に指定替え。
  • 2022年4月 - 東京証券取引所の市場再編に伴いプライム市場に移行。
  • 2022年6月 - 伊藤忠製糖株式会社と経営統合に関する基本合意書締結[4]
  • 2022年10月 - 日新製糖分割準備株式会社設立。
  • 2023年1月 - 同月1日付で伊藤忠製糖を完全子会社とする株式交換を実施。併せて日新製糖(2代)のグループ経営管理事業及び資産管理事業を除く全ての事業を日新製糖分割準備(同日付で日新製糖株式会社(3代)に商号変更)に承継する会社分割を実施。持株会社へ再移行し、ウェルネオシュガー株式会社に商号変更[5]
  • 2024年10月1日 - 日新製糖株式会社および伊藤忠製糖株式会社を吸収合併し、事業会社に移行[2][6]
  • 2025年3月31日 - 株式公開買付けにより東洋精糖株式会社を子会社化[7]
  • 2025年10月1日 - 第一糖業株式会社を吸収合併(予定)[8]

グループ会社

連結子会社

旧・日新製糖子会社
  • 新豊食品株式会社
  • ツキオカフィルム製薬株式会社
  • 日新サービス株式会社
  • 日新ウエルネス株式会社
  • ニューポート産業株式会社
  • 株式会社小板橋
旧・伊藤忠製糖子会社

持分法適用会社

大株主の推移

脚注

  1. ^ a b “日新製糖・伊藤忠製糖 来年1月 経営統合へ 連結売上 業界第2位に 業界再編の動き活発化”. 食品新聞 (株式会社食品新聞社). (2022年6月10日). https://shokuhin.net/57305/2022/06/10/kakou/satou/ 2023年2月23日閲覧。 
  2. ^ a b “新生ウェルネオシュガー始動 砂糖基盤強化へシナジー加速 フードサイエンスで成長牽引”. 食品新聞 (株式会社食品新聞社). (2024年10月4日). https://shokuhin.net/106868/2024/10/04/topnews/ 2024年10月8日閲覧。 
  3. ^ “【トップは語る】ウェルネオシュガー社長に就任予定 山本貢司さん(56) 伊藤忠・日新製糖 強み増す経営統合”. 産経新聞 (株式会社産経デジタル). (2022年11月16日). https://www.sankei.com/article/20221116-AMMRVN4BH5IMTLV4JMVJM4SZOA/ 2023年2月23日閲覧。 
  4. ^ 日新製糖株式会社と伊藤忠製糖株式会社の経営統合に関する基本合意書の締結について』(PDF)(プレスリリース)日新製糖株式会社・伊藤忠製糖株式会社、2022年6月10日https://ssl4.eir-parts.net/doc/2117/tdnet/2141990/00.pdf2023年3月3日閲覧 
  5. ^ 伊藤忠製糖株式会社との経営統合に伴う持株会社体制への移行完了及び役員体制に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ウェルネオシュガー株式会社、2023年1月4日https://ssl4.eir-parts.net/doc/2117/tdnet/2219527/00.pdf2023年3月3日閲覧 
  6. ^ (開示事項の経過及び変更)子会社の吸収合併に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ウェルネオシュガー株式会社、2024年5月24日https://ssl4.eir-parts.net/doc/2117/tdnet/2447705/00.pdf2024年8月24日閲覧 
  7. ^ 東洋精糖株式会社(証券コード2107)に対する公開買付けの結果及び子会社の異動に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ウェルネオシュガー株式会社、2025年3月26日https://ssl4.eir-parts.net/doc/2117/tdnet/2584963/00.pdf2025年5月25日閲覧 
  8. ^ (開示事項の経過)子会社の吸収合併に関するお知らせ』(PDF)(プレスリリース)ウェルネオシュガー株式会社、2025年5月23日https://ssl4.eir-parts.net/doc/2117/tdnet/2624112/00.pdf2025年5月25日閲覧 

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