ウェルシュ菌毒素とは? わかりやすく解説

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ウェルシュ菌毒素 [Clostridium perfringens toxins]

 ガス壊疽(えそ)や食中毒原因となるウェルシュ菌耐熱性芽胞をつくるクロストリジウム属細菌で、各種組織障害性あるいは溶血性があるタンパク質性の細菌毒素菌体外へ産生する。おもな毒素としてα(アルファ)、β(ベータ)、ε(イプシロン)、ι(イオタ)の4種知られ産生され毒素によってウェルシュ菌はA、B、C、D、Eの5型分けられている。そのほかに溶血毒素であるγ(ガンマ)、δ(デルタ)、η(イータ)、θ(シータ)、タンパク質分解酵素であるκ(カッパ)とλ(ラムダ)、ヒアルロン酸作用する酵素(ヒアルロニダーゼ)であるμ(ミュー)およびDNA分解酵素であるν(ニュー)がある。これらの毒素の中で病原性からみて最も重要な因子α毒素である。また、A型一部菌株食中毒原因となる腸管毒素産生する
ガス壊疽症を示す最も重要な毒素であるα毒素ウェルシュ菌すべての型が産生するが、A型が最も多く産生するα毒素酵素作用をもつタンパク質毒素として最初に認められ毒素で、リン脂質分解する亜鉛を含むホスホリパーゼ Cである。この毒素細胞膜リン脂質-タンパク質複合体(リポタンパク質)へ作用して細胞膜破壊するので、組織壊死(えし)作用溶血作用きわめて強い




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