ウイルス中和タンパク質(改変ACE2受容体)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 08:17 UTC 版)
「COVID-19に対する薬剤研究」の記事における「ウイルス中和タンパク質(改変ACE2受容体)」の解説
2021年6月21日、京都府立医科大学、大阪大学、日本医療研究開発機構らの研究により、抗体製剤と同等の治療効果を持つウイルス中和タンパク質(改変ACE2受容体)が開発された。新型コロナウイルスが感染する際の受容体であるACE2タンパク質を改変してウイルスとの結合力を約100倍にまで高めた、治療効果を持つウイルス中和タンパク質である。ウイルス中和タンパク質がウイルス結合するため、ウイルスは細胞表面ACE2タンパク質に結合できず細胞侵入できなくなる。このウイルス中和タンパク質は変異株にも有効であとされる。また、ウイルスが改変ACE2受容体に結合されないように変異したとしても、それは正常な細胞のACE2受容体とも結合できなくすることであり、変異したウイルスは感染力をうしなう、そのため将来にわたり実質的に本受容体に対する逃避変異株が生じる心配がないとされる。
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